番犬ならぬ番鳥、泥棒を追い払う防犯オウム
以前にはコロンビアで警察が近づくと鳴くように訓練され麻薬取引の見張り役として使われていたオウムが捕獲されたという事件もありましたが、犯罪に加担させられる鳥がいる一方で、犯罪を未然に防ぐ頼もしい鳥もいるようです。
空き巣狙いで住居に侵入しようとしていた2人組の男が家屋の中から聞こえる鳥の「話し声」を人の声と思い逃走し、後に逮捕されるという事件が起きています。
詳細は以下から。Sheriff: Talking birds scare off burglars in Palmetto - Crime & Courts - BradentonHerald.com
フロリダ州Manatee郡Palmettoの住宅で2月7日の午前10時55分ごろ、孫とともに在宅していた女性が玄関をがんがんとたたく物音を聞き、危険を感じて返事をせずにいるとドアをこじ開けようとしているような音が聞こえ、外を見ると見張り役のように庭先にたっている人物が見えたそうです。
女性は危険を感じ、孫を連れて家の奥の寝室へ避難したのですが、2人組は女性宅の玄関が厳重に施錠されていたためあきらめたのか、今度は女性宅の裏に位置する小さなアパートへ押し入ろうとしました。しかし、アパートのドアをこじ開けようとしていた2人組はしばらくすると突然何かに驚いたかのように庭から走り去ったそうです。
孫とともに隠れた寝室の窓から一部始終を目撃した女性は警察に通報し、泥棒が侵入しようとした付近のアパート部屋では、品種は言及されていませんがオウム・インコまたはキュウカンチョウなどの「しゃべる鳥」たちが飼われていたという事情が後に明らかになっています。
女性の証言により容疑者の1人はDevin Shannon(20歳)と判明し、逮捕されました。Shannon容疑者は窃盗容疑により保釈金7500ドル(約62万円)で拘留中で、共犯者の男については現在も捜査が続いています。
高い知性を持つインコやキュウカンチョウは、飼い主が覚えさせた言葉やテレビの音声をまねして「しゃべる」ためペットとして人気がありますが、それでもやはりインコを飼う家は犬やネコを飼う家ほど多くはありません。人間そっくりとまでは言えないレベルの鳴き声だとしても、その声を泥棒が聞けば「インコを飼っている家か」と思うよりは、人の声かテレビの音と勘違いし、住人が在宅中だと判断するのではないでしょうか。空き巣狙いであれば留守宅でないと思った時点で犯行をあきらめるため、番犬とはまた違った防犯効果が期待できそうです。
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