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世界中のFlash開発者が自慢の作品を持ち寄るSNS「Wonderfl」がAppleのFlash非対応に対して運動を開始


iPhoneやiPadなどのOSである「iOS」がいまだにAdobe Flash非対応であることを巡って、東芝がAppleを挑発するような内容の製品発表を行ったことが話題になりました。時期を同じくしてFlash開発者のためのSNSサイト「Wonderfl build Flash online」でも見過ごすことのできない運動が行われている模様です。

「Wonderfl build Flash online」は、Flash開発者たちが集まって、自分の作品を公開し、お互いに評価し合うクリエイターの相互支援サイト。ブラウザだけでFlashを制作できたり、別のユーザーが作ったスクリプトを自由にアレンジする機能も備わった、まさにFlashのためのFlashによるSNSです。

このWonderflがFlash対応環境を推奨する運動を行っており、パソコンもしくは「GALAXY S」「GALAXY Tab」などのANDROID2.2を搭載している端末なら普通に見ることができるFlashが、Flash非対応端末で見ると違う画像に変化するようです。世界のFlash制作者たちは、この運動で一体どんなメッセージを発信しているのでしょうか。

詳細は以下から。wonderfl build flash online
http://wonderfl.net/

こちらが普通にパソコンで見た「Wonderfl build flash online」のページ。


これをiPadで見ると、これまではこのように何も表示されませんでした。


しかし、1月31日以降、この活動が始まってからは、このように目隠しをされた男性のアイコンが表示されるようになっています。


このアイコンは「Invisible MAN」と名付けられ、「Flash作品が非表示にされた時の“残念な気持ち”を表現するコミュニケーションツール」であるとのこと。


表示するページによっては、iPadで見るとInvisible MANだらけに。


パソコンの画面とiPadの画面を並べてみたところ。同じページを表示しています。


「Wonderfl build flash online」ではFlash制作者向けに、Flash非対応端末でページを閲覧した際にこのアイコンを表示するスクリプトを公開し、Apple製品に限らずデバイスのFlash対応を呼びかける活動として「Invisible MAN」の表示を奨励する特設サイトを開いています。

Invisible MAN - wonderfl build flash online


実際にWonderflのサイトを見てみると、さまざまなFlashが公開されており、中でも特に面白かったものは以下の数点。どのFlashにもInvisible MANが埋め込まれています。

こちらはbuccchi氏による「ロクがニャーニャー拳!」という作品。


画面をドラッグすると主人公の猫「ロク」が力を溜め、画面下のバーで左右に移動している黄色いゲージと青いゲージが重なったときに指を離すと、敵のモンスターにダメージが与えられます。タイミングが外れたり、敵が地面に着地する瞬間に力を溜めていたりすると自分がダメージを受けてしまいます。力を溜めれば溜めるほど大ダメージを与えられますが、受けるダメージも大きくなります。


シンプルなゲームですが、可愛らしいキャラクターと絶妙な難易度で、つい熱中してしまうFlashゲームです。下の画面をクリックするとゲームが実際にプレイできます。

ロクがニャーニャー拳! - wonderfl build flash online

ロクがニャーニャー拳! - wonderfl build flash online


しかしこの「ロクがニャーニャー拳!」も、Flash非対応端末では遊ぶことができません。非常に残念です。


こちらはWonderflの中でも特に評価が高く、殿堂入りを果たした作品で、coppieee氏による「パーティクル崩し」


ルールはよく見るブロック崩しと同じで、画面下にあるボードを左右に動かしながらボールを打ち返し、画面上のパーティクルを破壊していくのですが、パーティクルを壊した際に落ちてくるカケラをボードで受け止めると、なんとカケラがボールになって、ボールの数がどんどん増えていきます。


難易度は高いのですが、ボールが乱れ飛ぶ様子が見たくて何度もプレイしてしまいます。下の画面をクリックするとこちらも実際にプレイすることができます。

パーティクル崩し - wonderfl build flash online

パーティクル崩し - wonderfl build flash online


この傑作「パーティクル崩し」もFlash非対応端末では遊ぶことができません……。


お次はtail_y氏による「PuyoDot」。プヨッとしたドット絵をドラッグ&ドロップで引っ張ったり放り投げたりして遊べます。


ファミコンなどでおなじみのドット絵ですが、四角が集まってできた絵なだけにどうしても固い質感になりがち。「PuyoDot」はそれを覆し、ドット絵なのにゼリーのようなプルンプルンの質感を表現しています。


リロードするたびに違うキャラクターが落ちてくるのも面白いところ。下の画面をクリックすると実際にプルプルのドットを触って遊ぶことができます。

PuyoDot - wonderfl build flash online

PuyoDot - wonderfl build flash online


もちろん「PuyoDot」もFlash非対応端末では遊ぶことができません。


alumican_net氏による「[CHECKMATE] Ramen! Beats!! Box!!!」。ラーメンをトッピングしながら音楽を作るという、かなり異色な音ゲーFlashです。


ラーメンのどんぶりに具を置くと、音が配置されます。具材を配置したどんぶりをターンテーブルのようにスクラッチすることもできます。音は自動でビートに吸着するので、適当に置いてもそれなりに聞けるとのこと。


音の配置を考えず、単純においしそうなラーメンを作ってみるだけで、面白い音ができるかもしれません。下の画面をクリックするとスタートします。なお、音が出るFlashコンテンツなので閲覧には注意が必要です。

[CHECKMATE] Ramen! Beats!! Box!!! - wonderfl build flash online

[CHECKMATE] Ramen! Beats!! Box!!! - wonderfl build flash online


「[CHECKMATE] Ramen! Beats!! Box!!!」もFlash非対応端末ではプレイできません。


なお、特設サイトでは、Invisible MANの趣旨を説明するとともに、自分のFlashでInvisible MANを表示させる方法も解説しています。


好きなInvisible MANを選んで


「この画像にする」をクリック


swfファイルのURLとサイズを指定するとスクリプトが生成されるので、これをコピーしてブログやホームページに貼り付けるだけ。


こちらが生成されたスクリプト。Flash対応デバイスでは単なるロゴとして表示されますが、非対応デバイスで見るとInvisible MANが表示されます。

InvisibleMAN - wonderfl build flash online

「Invisible MAN」アイコンのバリエーションはほかにもいろいろあります。




こうした運動の背景には、Flash制作者側の「Flashが共通のプラットフォームとして安定したものであって欲しい」という願いが当然あるわけですが、これが「iOS搭載デバイスに対するAndroidデバイスの優位性を示したい」というメーカーの思いと合致すれば、運動はより大きなものに発展していくかもしれません。

wonderfl build flash online
http://wonderfl.net/

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in ハードウェア,   ゲーム,   アート,   広告, Posted by darkhorse_log

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