「夜の営み」は朝した方が健康にいいことが明らかに
性行為をしばしば「夜の営み」と言い換えたりしますが、この「夜の営み」、実は朝実行した方が健康によいということが研究の結果明らかになりました。
行為によって体から分泌される物質が健康面・美容面によい影響を与えるとのこと。朝からするのはちょっと……と思うかもしれませんが、男性の体は朝の行為に耐えうるような仕組みになっていることも明かされています。
研究の詳細は以下から。How morning sex can improve your health and mood for the whole day | Mail Online
1杯のコーヒーとトーストを朝食にとって出かける人の方が健康的な気がしますが、そんなイメージとは裏腹に、朝一番で性行為を行うことで、一日中気分よく過ごせるだけでなく、免疫系にとてもよい効果があることが研究によって分かりました。
性に関するアドバイザーで研究者のDebby Herbenick博士は、朝の性行為がもたらす効果についてこう語ります。「朝に性行為を行うと、心地よさを与える科学物質であるオキシトシンが放出され、その日1日、カップルの親密さがより向上することが分かりました。また、行為によってIgA(免疫グロブリンA)のレベルが高まって免疫系が増強され、インフルエンザなどの感染を防ぐ抗体の働きを強くします。同時にエストロゲンのレベルを押し上げる化学成分が放出されるので、肌や髪、そしてつめのコンディションがよくなります。つまり、朝の性行為は人を健康に、かつ美しくするのです」
女性目線からの意見で、パートナーが早朝の性行為に乗り気にならないのではという心配もあったとのことですが、意外にも男性をその気にさせるのは簡単だと、性についてのペーパーバッグ「28 Days」の著者であるGabrielle Lichterman氏は語ります。眠っている間に男性の体の中では翌日に備えてテストステロンが蓄積されていて、起き抜けでも3時間程度の行為に耐えうるだけのホルモンが用意されているのだそうです。
他の研究によって、性行為のよい効果がこれにとどまらないことも報告されています。Queens大学の研究では、1週間に3回以上性行為を行うと、心臓発作に襲われる確率が半分になるという結果が報告されています。仕事に忙殺されたり、他の家族に遠慮したりしてだんだん性行為がおろそかになっていくカップルも多いと思われますが、そうなると二人の仲だけでなく、心身の健康も損なわれてしまうのかもしれません。
2009年に行われた研究では、毎日性行為をしていると精子の質が改善され、妊娠の機会が増えるということも分かったそうです。不妊に悩んでいる人に対して行ったテストでは、1週間毎日射精を行うことで、、精子のサンプルに見られたDNAの損害が少なくなっていました。また、Nottingham大学が50代の男性に対して行った研究では、定期的に性行為の機会を持ち続けた人は前立腺癌になる可能性が低いということが判明しました。
これらの研究の成果をまとめると、タイミングにかかわらず性行為自体が健康によいという報告が多く、中でも朝に行う方がカップルの精神面によりよい効果が期待できるということのようです。忙殺されている、あるいは今更なかなかそういうムードになれないというカップルも、健康や美容といった効果を口実に「朝の営み」を実行してみてもいいかもしれません。
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