ジム・ケラーのAI処理チップ開発企業「Tenstorrent」がAI処理用PCIeカード「Blackhole」を発表

RyzenのZenアーキテクチャやiPhone向けSoCの設計に携わったアーキテクトのジム・ケラー氏がCEOを務めるAI向けチップ開発企業のTenstorrentが、開発者向けAIアクセラレーターチップ「Blackhole」を発表しました。

Tenstorrent Launches Blackhole™ Developer Products at Tenstorrent Dev Day | Tenstorrent | テンストレント
https://tenstorrent.com/vision/tenstorrent-launches-blackhole-developer-products-at-tenstorrent-dev-day

Blackhole™
https://tenstorrent.com/hardware/blackhole

TT-QuietBox
https://tenstorrent.com/hardware/tt-quietbox

Tenstorrentは2025年4月3日の発表イベント「Tenstorrent Developer Day」で、Blackholeシリーズについて発表しました。

Blackholeのラインナップは、999ドル(約14万円)の「Blackhole p100a」と$1299ドル(約19万円)の「Blackhole p150a」および「Blackhole p150b」の3つ。

Blackhole p100aはTenstorrentの高性能プロセッサ－・Blackhole Tensixを搭載し、120個のTensixコアと28GBのGDDR6メモリを備え、デスクトップワークステーション向けのアクティブ冷却フォームファクターで最大300Wで動作します。

また、Blackhole p150aはTensixのコア数を140個に、メモリを32GBにアップグレードした上位モデルです。

Blackhole p150aと基本的な仕様を共有しつつ、ラックマウントサーバーに対応したパッシブ冷却フォームファクター向けに設計されたBlackhole p150bもあります。

仕様は以下のとおり。

イベントではまた、Tenstorrentの水冷デスクトップワークステーションのTT-QuietBoxにBlackholeを搭載したモデルである「TT-QuietBox(Blackhole)」が1万1999ドル(約174万円)で登場したことも告知されました。