【予告】12月7日0時からGIGAZINE10周年記念書籍の表紙と24時間だけ同じデザインに
いよいよ明日12月7日(火)、GIGAZINE10周年記念書籍「未来への暴言」(朝日新聞出版)が書店店頭に並ぶわけですが、今回の書籍の表紙はこのGIGAZINEのサイトデザインと揃えてあります。なので、12月7日0時から24時間だけ、サイト全体がGIGAZINE10周年記念書籍の表紙っぽくなります。いわば書籍の表紙デザインでサイトジャックする感じです。
上記画像がまさにそのデザインとなっており、ここに来るまではいろいろと紆余曲折がありました。
というわけで、書籍の表紙が印刷される様子を実際に見学してみた様子などは以下から。
やってきたのはここ、アート印刷株式会社
いざ、印刷工場の中へ
この奥が印刷機のある印刷工場
印刷立ち会いの人への注意
いろいろな出版社の印刷を手がけており、そこら中に見たことのある雑誌やら書籍やらが製本前の状態で置いてあります。
なので、整理整頓が基本。
奥へ進むとついに表紙(=カバー)印刷用の印刷機が登場。これから実際にGIGAZINE本の表紙印刷に立ち会うというわけです。
めちゃくちゃ奥まで続いています。このなが~い機械全体が印刷機。奥から手前に一色印刷する度に送られてくる、というイメージ。
蛍光灯で照らされまくっている部分は色指定と合っているかどうかをチェックする場所
別の最新式の印刷機の場合はこんな感じ
1時間で1万4000枚のカラー印刷が可能
こっちの印刷機は工場長の話によると、日本ではここにしかない最新モデル。
来た時点で既に帯(=化粧扉)は印刷が終わっていました。
これが印刷直後の化粧扉
控え室にサンプルとして少しだけ持ってきたところ。
さらに1時間後、いよいよカバーの印刷が始まるということで再度印刷機のある場所へ。既に見本が出てきていました。
今回は通常のCMYKの4色以外に特色として「金」を使うため、この写真右端にある特色インクも使うことに。
印刷機の上に置いてあるのがGIGAZINE本のための特色インク。指定された色を再現するために微妙な色合いをチェックして確認します。
各印刷色がきっちり指定した見本と同じになっているかどうかを少しずつ印刷しては調節するという作業中。手元のボタンで濃度を調節しているところ。
ルーペ登場
このようにして、ちゃんと指定したとおりに印刷できているかを細かくチェックし、可能な限り再現度を高めていきます。データを指定して印刷して終わりという事はなく、ちゃんと色指定が再現できているかどうかをここまで細かくチェックしながら印刷をするわけですね。
大日本印刷・朝日新聞出版・オペレーターの3人がかりで最終チェック中。これでOKならいよいよ印刷開始。
実際の印刷直後の見本がコレ
通常は試しに刷ったものを控え室にこのようにして持ってきてチェックし、「ここの色はもうちょっと濃く」みたいな指示を出したりするわけです。
控え室の様子。隣の部屋では某雑誌編集部があーでもないこーでもないと表紙のカラーチェックをしていました。
今回の表紙カバーは見ての通り、モニターではRGBの3色で表現されているものを、印刷のCMYKにするという「そんなのできねーよ」ということをあえてしており、挙げ句の果てに特色まで使用するという状態だったので、通常以上に手間暇がかかっています。表紙の各パーツの色もできるだけ忠実に再現できるように努力してもらっており、「こんなに細かく各部の色が違うとは……」という感じでこだわってもらいました。
また、マンガの単行本で良くあるような感じで表紙カバーを外した部分もちょっと一工夫しており、単純に表紙をモノクロバージョンにしたものが表紙の下にあるわけではないというのもポイント。書籍の表紙デザインのセオリーとしては、初見の人が買うことを前提にしたり、本の雰囲気に合わせて紙を選んだりするものなのですが、今回は10周年記念書籍なので、「GIGAZINE読者」が手に取ることを大前提にしたデザインとなっており、さらに発売当日、12月7日0時から24時間はこの表紙を同じようなデザインにGIGAZINEを変更するという記念企画も念頭に置いたデザインとなっています。
なお、12月7日に掲載される記事では「未来への暴言」の印刷された表紙カバーなどがどのようにして本に付けられるのかという大日本印刷での作業部分を掲載予定です。出版社の人間でもまず見たことがないという部分なので、かなり貴重な資料となっています。乞うご期待。
・つづき
GIGAZINE10周年記念書籍「未来への暴言」、本日より発売開始
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