コラム

GIGAZINEの10周年記念書籍「未来への暴言」ができるまでのメイキング舞台裏まとめ


何を血迷ったのか朝日新聞出版の「ねぇねぇGIGAZINEの本だそうよ」という謎のお誘いで始まったらしいGIGAZINEの10周年記念書籍「未来への暴言」ですが、単純に原稿書いて校正して表紙とかの細かいデザインを決めればそれで終わり……ということはなく、さらにそこから売っていかないとお話にならないわけでして……。

そんなわけで、一連のメイキング記事の総まとめを兼ねて、新聞や雑誌ではどのような感じで掲載されていたのか、ネット上での反応はどのような感じだったかをざざざーっと見てみましょう。

GIGAZINE本のまとめは以下から。
◆2010年11月29日 22時00分53秒
GIGAZINE10周年記念書籍「未来への暴言」が完成、12月7日発売決定


目次はこんな感じです。

◆layer01:「Knowledge Is Our Power」知識は我らの力なり
◆layer02:専門バカvsオタクの構図「専門バカになるな、オタクになれ」
◆layer03:「理性・知性・感性」のバランス
◆layer04:インターネットは「悪魔の道具」か「天使の羽根」か
◆layer05:YouTubeのみが真の「破壊的ビジネスモデル」
◆layer06:「個人の力の最大化」=「インターネット」
◆layer07:「フリー」のその先、無料戦略の次
◆layer08:ファンがパトロンになる「パトロンモデル」成立への道
◆layer09:しかるべき場所にしかるべき人を、職業選択の最適化
◆layer10:入試の時にパソコン持ち込み可・インターネット可であれば大学の教授はどういう問題を作るのか?
◆layer11:「文明社会でのサバイバル」を教えるのが学校
◆layer12:好きなことをしてメシを食う時代の到来
◆layer13:10人中9人に嫌われてもいいから残りの1人に興味を持ってもらう
◆layer14:著作権という概念の崩壊、ファイル共有ソフトは最終局面に
◆layer15:量から質が生まれる、大量にならなければ高品質にはならない
◆layer16:超少額決済システムを握ったところが最終的な勝利者に
◆layer17:インターネットの規則を考えるというのは世界の規則、世界のルールを考えるのと同じ
◆layer18:みんなのルールを決めるのは「政治家」ではなく「サイレントガーディアン」に
◆layer19:旧世代と新世代のかつて無いレベルの「激突」
◆layer20:インターネット上に出現する国家のカタチ、領域・人民・権力
◆layer21:結論:「無料であるものに対価を払う」という時代


この間にいろいろと本ができるまでの取材を重ね、いよいよ発売日記事。

◆2010年12月07日 00時00分00秒
GIGAZINE10周年記念書籍「未来への暴言」、本日より発売開始


上記記事ではリード・脚注・本文組デザイン・ノンブル・表紙のカラー指定・各章の頭に付ける名前・章扉デザイン、さらには紙の質などの決定に至るまで、1冊の本ができるまでにどれだけの作業があるのかを事細かに追っかけています。

さらに表紙や帯の印刷について、その際前線である現場へも取材に行き、発売に合わせてGIGAZINEのサイト自体のデザインを書籍と同じにするというPRキャンペーン、いわゆるサイトジャックのようなことをする告知と合わせて記事化しました。

◆2010年12月06日 18時50分23秒
【予告】12月7日0時からGIGAZINE10周年記念書籍の表紙と24時間だけ同じデザインに


さらに、朝日新聞出版の人間でも見たことがないという製本の最終段階を見学。なぜ特殊判型の本が高いのか、ページ数の多い本が高いのかと言った理由が明らかに。

◆2010年12月08日 00時00分00秒
リアル書籍完成の最終段階、大日本印刷の製本所で「未来への暴言」が次々と完成する最終段階を激写してきました


で、12月9日、日本経済新聞になんとGIGAZINE本の宣伝が掲載されました。


このあたりにあります。


アップにするとこんな感じ。「驚愕の預言書!」って、いつからそんな本に……ガクガクガクガク。


同じく12月9日、朝日新聞にもGIGAZINE本の宣伝が。


このあたり。


朝日新聞読者とGIGAZINE読者がかぶっているとは思えないのですが、誰かこれを見て買ったよ!という人を知っている方がいればご連絡を……。


ここまで来たら、これだけ煽りまくった朝日新聞出版のある朝日新聞東京本社も取材すべきだろう、ということでなぜか朝日新聞にも取材を敢行。舞台裏というか、舞台裏のさらに裏側が表だった、みたいな感じです。

◆2010年12月13日 00時00分00秒
朝日新聞東京本社を見学してきました~屋上ヘリポート編~


特に以下の新聞を印刷する「輪転機」は圧巻。インターネット登場前であれば、これだけの印刷設備を持っているところでしか情報発信が行えなかったのだということを思うと、今は本当にものすごい時代変革の節目に来ている感じがあります。このことはGIGAZINE本の中でも、似たようなことについて触れています。

◆2010年12月14日 00時00分00秒
朝日新聞東京本社を見学してきました~まさに技術の結晶、超高速カラー新聞輪転機編~


◆2010年12月15日 00時20分02秒
朝日新聞東京本社を見学してきました~巨大撮影スタジオ編~


◆2010年12月16日 00時00分58秒
朝日新聞東京本社を見学してきました~喫茶アラスカ&コリント朝日店編~


そんなこんなで12月20日号のAERAにもGIGAZINE本が登場


こんな感じ


そう、実は今回のGIGAZINE本は「新刊ビジネス書」の分類なのです。なんという罠……。


週刊朝日の12月24日号にもさりげなく登場しています


小説を読んでいると飛び込んでくる謎の文字列……


「ネットと世界の驚愕の未来予想図!」だそうで……これは正しいかもしれない。


全然関係ないのですが、同じ号に掲載されている『「マンガ規制条例」の裏に蠢く「警察利権」』が面白い内容でした。


そしてファイナルが以下、そしてこの記事。

◆2010年12月28日 22時03分46秒
朝日新聞東京本社を見学してきました~朝日新聞出版ビジネス編集部潜入編~


参考程度に、ネット上の書評はAmazon以外だと、さくっと検索してみた限り、こんな感じです。

GIGAZINE 未来への暴言 山崎恵人 感想 - 読書メーター

ネットの力が今後の社会を大きく変えていく、その具体例と予想をブログ運営者の立場から素直に述べている分かりやすい良書。「暴言」とあるが全く乱暴に聞こえないところは自分がネットに染まっているためか。いずれにせよ、この提言を聞いて納得できる人間は日本の大半ではないことは確実だろう。しかし皮肉にもネットが社会の根幹を揺るがしていることは大半の人は気づいている。それが悪としか考えられない人達についてどのように対処すべきか、筆者とともに考えていく必要があると感じた。

「Web進化論」以来の楽しい読書だった 「専門バカになるなオタクになれ」などのネットの人種分類に始まり「破壊的ビジネスモデル」「パトロンモデル」などの新しいネットビジネスモデルの説明、学校教育はかくあるべきまで発展し、最終的には新しい国家の概念の提唱までとどんどん話のスケールが大きくなっていき著者の壮大な「暴言」に圧倒される

強烈、の一言。専門バカになるな、オタクになれという言葉や既得権益に対する問題提起が特に強烈だった。問題提起や未来の知見も納得のいくものなので、この本はこれからの世の中を生きる人は読んでおくべき。著者の意見が9割を占め、その割には具体的な行動案を示せてはいないことを著者自身が負い目に感じているが、示さないことがむしろ正解だったのではないかと感じる。その行動案を見つけていくことが私たちのやるべきことなのではないかと思う。

「未来への暴言」とあるが、決してセンセーショナルに煽るものではなく、インターネットを取り巻く現状、そこから導き出される未来予測を冷静かつ真摯に記した良書。とりわけ著作権にまつわるトピックが秀逸で、「youtubeのみが真の破壊的ビジネスモデル」の章は一読の価値があると思う。

自分の考えていることと結構シンクロしていることが多いので、気持よく読めた。基本的に少額決済によるインターネットコンテンツのビジネス化っていうのは前々から考えていたことだし、そういったところでは納得するところ多数。9割の専門馬鹿と1割のオタクという話も、島宇宙の中から脱出できない人という観点から検討したときに、そこから脱して外部の世界を見ることでより自己を高められるという話にも似てくるのかも。

404 Blog Not Found:暴言にして暴論に非ず - 書評 - GIGAZINE 未来への暴言

「よりぬきGIGAZINE」ではなく、もしかしたらGIGAZINE初 -- もしかしたら最後の -- 「社説」であることに驚きを禁じ得ない。中の人はこれを書く時間をどうやって捻出していたのか。

インターネットでなんらかの発言をする人は、実名、匿名を問わず、そして賛否を問わず読んでおくべきだ。GIGAZINEは毎日読めても、中の人の直言に触れることは滅多にないのだから。

【書評】GIGAZINE 未来への暴言 を読んだよ | goryugo, addicted to Evernote

個人的に、YouTubeのみがなぜ「破壊的モデルであるのか」といった意見はとても面白かった。

異様に納得。

そして、ネットでネガティブな発言しかしない人。この人々に真っ向から喧嘩を売っている様子が、読んでいて痛快。

是非とも次作が読みたい。この本で、インターネットが切り開く可能性を信じたくなるし、そのために行動したくなる。

自分のブログは、GIGAZINEに比べれば遙かに影響力は小さい。しかし、これを読むと、それでも、いや、だからこそ情報発信をしたくなる。情報発信をしなければならない。

そんな事を考えさせられた。

最近GIGAZINEは全然見ていなかったが、これを読んだら再度見てみようかと思った。どういう意図でこの記事を書いているのか。そんな事を考えながらGIGAZINEを見たら、また面白い読み方が出来るような気がした。

やはり、どんな世界もトップクラスの人は本当に凄い。自分は、そういう人の意見を聞くのが大好きな人間なのだと改めて思った。

GIGAZINE 未来への暴言 - 基本読書

というわけでこの『GIGAZINE 未来への暴言』は未来への夢と希望を書いた一冊。基本はインターネット論ですが、途中で教育の話が入ったりして、ばらばらな内容という印象も受けますが、実は全ては繋がっている。根底にあるのは「自分の知らないことをシャットアウトするな、知らない事を知る態度を持て」という思想です。

さらにその思想をさかのぼると、これ以降未来はインターネットをより身近に、現実の延長線上として活用するようになり、その際にインターネットとは「検索という能動性」を必要とする以上「自分の好きな物しか見ない」視野狭窄の状態に置かれることが考えられ、その状態から脱却して初めてインターネットが活用できるようになる、と繋がっていくのです。

GIGAZINE「未来への暴言」を読んでみた。

他にも、ネット上のビジネスがこれからどうなるかや、国家同士がネットによってどう変わっていくかなど、さすが日本一のブログを運営している著者ならではの、経験に裏打ちされた、考えさせられる未来予測が満載です。

本書は主にGIGAZINE読者である一般人をターゲットに書かれていますが、ITに関わるビジネスを行っている人にとっても、自分の身の振る舞い方を考える上で非常に参考になる本だと思います。

GIGAZINE 未来への暴言 - 何が出るか分からないガラポン社長ブログ

ちなみにオタク気質を貫いて国内最大の独立系ニュースメディア(月間UU=2000万)となったGIGAZINE編集長でもある筆者山崎さんによる「オタク」と「専門バカ」の違い。

「オタク」は自分の好きなものを布教しよう(専門外の人にも広めよう)とする。
例え理解されなくても平気。
面白さを理解できる「理性」、膨大な量の知識を教養として活かす「知性」、面白いかどうかを判断する「感性」を持つ。

「専門バカ」は他者との違いを認めず排斥し攻撃する。
快と不快、好きと嫌いという「感性」だけで生きている。


これは私が過去に聞いた中で「オタク」という単語の最もポジティブな解釈だ。
私もオタクになりたいと思う。

万冊書評 -『GIGAZINE 未来への暴言』山崎 恵人

本書は、英『Guardian』紙の「世界で最も影響力のある50のブログ」に選ばれ、日本最大級のアクセス数を誇オンラインマガジン「GIGAZINE」の編集長が10周年を記念して自身の考えをまとめたもの。

YouTube の破壊的ビジネスモデルやネットの「無料文化」に言及し、インターネットの未来予想図を21の提言に分けて論じている。著者自身はそれを「未来への暴言」と表現する。結論として、すべては無料であるものに対価を払うという方向に向かうだろうと山崎は言う。

感想 GIGAZINE 未来への暴言 U型改/ウェブリブログ

 この本にもあったように、著作権ビジネスの維持はもう難しいでしょう。
 YouTubeやニコ動などを取り上げても、違法動画は山ほどある。その他の場所に目を向ければ、マンガや音楽ファイルが違法に配信されていたり、ゲームが以下同文だったり。

 それらを企業とかが片っ端から管理するのは現実的に無理です。
 なにせ今や、ネットによって世界がつながっちゃってますから、1つの魅力的な情報がどこかから発信されたら、瞬く間に世界中に広がってしまいます。たかが1企業、1国家の力で世界と戦うことはできません。

 とはいえ、生きていくためには食わないといけません。ましてゲームみたいに作るのに手間暇がかかり、大勢の人間に長時間働いてもらわないといけないものについては、どう転んでも制作費が必要になります。
 なので制作者側は、どうにかして金は手に入れないといけないわけです。

 個人が生きていくための金を手に入れる方法としては、ベーシックインカムとかが有効なんじゃないかと思います。実際に導入される日が来るのか、来るとしてそれがいつになるのかは知りませんが。
 ただ、個人のクリエイターはこういったシステムによって生活費を手に入れ、あとは好きなものを好きに作って済ませればいいかもしれませんが、上述のゲームのような例ではそうはいきません。やはり作品に対し――あるいは制作行為に対し、報酬なり資金なりを支払えるシステムは必要でしょう。

GIGAZINE 10周年書籍「未来への暴言」を買って、GIGAZINEっぽくレビューしてみましたよ。:susi-paku website

肝心な内容は買った人のお楽しみで!
個人的な感想からいうと、文字が大きくて オンラインの記事を読んでいるようにすらすら読めます。
途中途中に用語の解説も入っていますから、
こっち方面に強くない人とかも読める内容になってますね。
さっき来たばかりなので半分ちょっとしか読めてないですが、GIGAZINEっぽいというか編集長っぽい色が出てます。しかるべき場所にしかるべきの記事は個人的に好きですね。(‘A’)b

あとはWEBっぽく、続きを読む↑ っていうお遊びもありました。w

GIGAZIN 未来への暴言を読みました - 知り難きこと陰のごとく

また、Webって今何が起きてるの?という方も、上記のようなshare文化からファイル共有ソフトの行方、

インターネットと現行法律の激突など非常にわかりやすく綴られているのでおすすめ(さすがGIGAZIN!)。

個人的にはページデザインのレイアウト線がモダンで好き。

Laineema : 「未来への暴言」 GIGAZINが予想するインターネットの未来

本書を買った最初の目的一つに単純にブログのアクセスアップノウハウを手に入れたいと思って買ったのですが内容はインターネットと現実の現状と未来予測が書かれておりアクセスアップとかそういう小手先や小さなレベルではなくもっと大きな本流の流れがどう変わるのかを予想しています、本流に乗ればもっと高みを目指しているのではと思うところがあるのである意味では高次元的な意味でアクセスアップにも繋げられる可能性はあるのではと思います。
実は読んでみると自身と結構同じことを考えているんだなと思うことが山ほどあり読み終わった時にはGIGAZINに対する見かたががらりと変わりました。
新聞、書籍、TV等結構ズバズバ切っていてるのでそこまで言っていいのかなと最初は思ったのですが、正直ベースでものを話さないとタダのプロパガンダや宣伝となって意味がないのでそういう意味では当然といえるでしょう。

そのままGIGAZINE上で掲載するとボッコボコに叩かれるに違いない!と思えるものばかりを書いてまとめたのですが、意外に高評価でそのあたりは予想外でした。

そんなわけで、一体どういう思想に基づいてこのGIGAZINEが作られているのかというバックグラウンドとか、2011年以降のインターネットの未来予想図を知ることができる「未来への暴言」、よければ買ってもらえるとうれしいです。

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