ハイキング中の男性がヤギに突き殺される
(by auntie rain)
国立公園でハイキングをしていた男性がヤギ(マウンテンゴート)に突き殺されるという痛ましい事件が発生したそうです。最近、よく人里に熊やイノシシが降りてきたというニュースが流れていますが、たとえ相手が獰猛なイメージのない動物であっても気を抜いてはいけないようです。
どういう状況だったのか、詳細は以下から。
Man killed by goat in Olympic National Park was experienced hiker -- Port Angeles Port Townsend Sequim Forks Jefferson County Clallam County Olympic Peninsula Daily NEWS
ポートエンジェルス在住の看護師Bob Boardmanさん(63)は妻のSusan Chaddさんや友人のPat Willitsさんとともに、オリンピック国立公園のKlahhane Ridgeへハイキングに出かけました。昼食のために3人が足を止めると、シロイワヤギ(マウンテンゴート)のオスが彼らの目の前に現れました。
このヤギが攻撃的な素振りを見せたため、Boardmanさんはヤギを追い払いつつ、妻とWillitsさんを下がらせました。Boardmanさんもなんとかその場から離れようとしたようなのですが、うまくいかず、ヤギに太ももを刺されてしまったそうです。「実際、何が起きたのかは誰も見ていないんです。ただ、Boardmanさんの叫びが聞こえました」とは、Willitsさんの友人で、この日家族でハイキングに来ていたJessica Baccusさんの証言です。
Jessicaさんの夫で、この日は非番だったパークレンジャーのBill Baccusさんは、血を流して倒れているBoardmanさんと、その近くにたたずむヤギを発見。ヤギに向けてブランケットを投げつけました。これで少しは距離を取ったヤギでしたが、そう遠くへは離れようとしませんでした。
やがて、連絡を受けた沿岸警備隊のヘリが到着してBoardmanさんを救出しましたが、すでに心肺停止状態で、メディカルセンターに運ばれるまでの間にも心肺蘇生法が試みられましたが、結局Boardmanさんはそのまま亡くなりました。
亡くなったBob Boardmanさん。
(by Diane Urbani de la Paz/Peninsula Daily News)
公園職員によると、オリンピック国立公園には約300頭のシロイワヤギがいるそうですが、こういった死亡事故は初めてのケースだそうです。しかし、このヤギについては以前から攻撃的だと言われていて監視対象だったそうで、この日の事件後、パークレンジャーによって捕らえられ殺処分されたとのことです。
やはり野生動物は野生動物、ヤギのようにそんなに獰猛なイメージのない動物でも、気を抜いてはいけませんね…。
・関連記事
自慢のフェラーリがヤギに踏みにじられる - GIGAZINE
「強盗が魔法でヤギに変身した」として警察が実際にヤギを逮捕 - GIGAZINE
ヤギたちが生きるか死ぬかの真剣勝負をしている写真 - GIGAZINE
・関連コンテンツ