取材

原作者も桐乃のケツに釘付け、アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」トークイベントレポート


電撃文庫から刊行されているライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」がアニメ化され、この10月から放送されています。著者の伏見つかささんはマチ★アソビには第1回から参加している常連なわけですが、マチ★アソビ vol.4ではアニメ化記念ということで作家&関係者によるトークショーが表・裏の2回にわたって行われました。

ちょうどMBSで第1話が放送された翌日、表・トークショーでは各キャラクターの設定画などを見ながら作品を紹介するようなスタイルで話が進みましたが、裏・反省会では関係者一同によるいろいろな反省が行われていました。

伏見さんによる桐乃の尻プッシュをはじめとするトークの全貌は以下から。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」アニメ公式サイト
http://www.oreimo-anime.com/

電撃文庫『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』β版公式サイト
http://oreimo.dengeki.com/

後ろにミルキィホームズのライブが控えていたため、「みんな、どうせミルキィホームズを観に来たんでしょ?」というちょっと自虐的なスタートを切った表トークショー。出演者は向かって左から電撃文庫副編集長の三木一馬さん、アニプレックスプロデューサーの岩上敦宏さん、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」著者の伏見つかささん、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブル」を担当しているバンダイナムコゲームスの二見鷹介さん、電撃文庫編集の小原一哲さん。


ちょうどこのイベントの前日深夜に放送があったため、見てから来たという人も結構いたようでした。


伏見さんは第1話の中で、桐乃が寝転がってお尻を突き出している(京介のベッドの下を探る)シーンで、「作画に魂が込められています」と熱弁。第2話からは黒猫、沙織も登場します。この第2話での京介の行動は原作の5倍増し(伏見さん談)でイケメンになっているので、演技にも注目して欲しいとのこと。かなりセリフ数が多い作品なのですが、三木さんによればリテイクはほとんど無いのだとか。

癒し系ポジションにあたる麻奈実の出番は、原作とはちょっと変わっているのですが、アニメならではということで第1話から登場。佐藤聡美さんのイイ演技によって、原作よりも可愛く変わっているそうです。また、思ったことは口に出す性格で桐乃よりも口が悪いかもしれないという加奈子が2話から登場。声は田村ゆかりさんが担当し、「ち、うぜー」などと罵ってもらうことができます。

伏見さんはつい先日、第8話のアフレコを見学したそうです。内容はネタバレになるためあまり話せないとのことでしたが、原作とは同じテイストなのに若干違うという感じで、脚本の倉田英之さんがむちゃくちゃいいものを書いてくれているので「ここに来た人は、ぜひ8話までは見てください」と太鼓判でした。


2011年1月27日にはゲーム「俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブル」が発売となりますが、これはアニメや原作では体験できないマルチエンディングストーリーになっており、桐乃以外からの人生相談も体験できるというゲームになっています。「これからアニメを見ていろいろなキャラクターが好きになっていくという人にはたまらないゲームになっている」とは二見さんのコメント。シナリオは伏見さんが桐乃シナリオと黒猫シナリオを監修し、あやせシナリオは自身で担当、さらにオマケで加奈子シナリオも執筆中だそうです。

数量限定生産版「“俺の”妹と恋しよっ♪ボックス」は、伏見さんによる書き下ろしストーリー、アニメ連動DVD、ポスター、「“俺の”妹めいかぁEXいもうとと恋しよっ♪ぽ~たぶる」が付属。これは本来のゲームのほかにもう1本ゲームがついているというもの(作中で桐乃がプレイしていたゲームの同タイトルの「俺の妹」仕様)。10月初旬にはAmazon.co.jpの予約ランキングで1位になったのですが、モンスターを狩るゲームやキノコを食べると大きくなるキャラのゲームに抜かれてしまい、Twitterで桐乃に「どうせ1日だけじゃないの?」と言われていた通り、一日天下に終わってしまったとのこと。しかし、今後、特典のゲームの情報などもどんどん出てくるので期待して欲しいとのことでした。

また、気になるのは先日、日経新聞東京版の中面を飾った「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」と「とある魔術の禁書目録II」のコラボ広告。これは伏見さんすらTwitterのタイムラインに情報が流れてくるまで知らなかったそうで、三木さんは9月26日(電撃文庫 秋冬の陣の日)に決まったのは偶然で、しかも直前だったために黙っていたのだそうです。


「禁書目録II」とのコラボは続々と続き、秋葉原ではクリアポスターの配布も行われ、ものすごい数の人が集まったようです。

アニメのBD&DVDは12月22日に発売。ここにも伏見さんによるショートストーリーが特典としてつくほか、新規カットが追加されたキャラクターコメンタリー風映像特典もあるそうです。さらに、公募で選ばれたエンディング曲のフルバージョンも収録されていたり、第2話などは尺の都合で入りきらなかった部分も収録されるそうで、このあたりも見所になりそうです。


原作は現在1巻~6巻が発売中、そして新刊が11月10日に発売となります。6巻ラストは桐乃の衝撃告白で終わりましたが、その顛末が描かれることになります。

伏見さんはマチ★アソビに来るのがすごく楽しいとのことで、次もまたここに来られるよう「俺妹」で徳島を盛り上げていきたいと語り、表・トークショーは締めとなりました。


ちなみに、トークショーのあとに、マチ★アソビ2日目夜に行われた業界関係者トークショーの整理券をめぐるじゃんけんが行われました。


そして3日目に行われたのが裏・反省会。前日のメンバーにアニプレックス広報担当の高橋祐馬さん、電撃文庫の公式サイトを担当しているアスキーメディアワークスの西川さんが加わり、7人で行われました。


まだ第2話が関東で放送された直後なのに反省会というのも不思議な感じですが、現時点で色々と反省することがあればということでテーマトークが行われました。以前のマチ★アソビのトークショーでも、「俺妹」アニメの打ち合わせはその多くの時間がオタクトークに時間が割かれるという話が出ましたが、その会議のあとに三木さんと伏見さんは原作の打ち合わせをしているそうで、岩上さんからはそのことが申し訳ないというコメントがありました、一方、意気込みについては、あまりにスタッフの意気込みが凄すぎて第1話は尺が長くなってしまいOPが入らなかったというすごいエピソードも飛び出しました。

「俺妹」は同じアニプレックス作品の「Angel Beats!」のほか、ジェネオンユニバーサル作品の「禁書目録II」ともコラボを行っていますが(前述の日経新聞広告など)、これは数年前からアニメメーカー横断で色々やってきたことが形になったうちの一つだそうです。ジェネオンが赤坂にあって、1階にエクセルシオールカフェがあるので、そこで高橋さんやジェネオン宣伝の小松さんなどが集まり、あれこれやりたいねなどと話をして詰めていったとのこと。コラボはサイトのデザイン入替のほか、新聞広告、テレビCM、クリアファイルと多岐にわたりました。


これがコラボ企画の一つ、クリアファイル。


日経新聞に掲載したコラボ広告のキャッチコピーが「立ち上がれ、日本経済」でしたが、アニメメーカーも協力していって面白いものを伝えていこうという意気込みの見える内容だったと三木さんは絶賛。テレビCMは複数バージョン用意されていましたが、他にも黒猫がステイル=マグヌスの魔術・イノケンティウスの詠唱をするも内容が50秒ぐらいあるため、30秒のCM時間では召喚できないという没バージョンもあったそうです。

強烈な日差しの中行われた裏・反省会。


質疑応答のコーナーではアニメ開始直後にも関わらず「2期はありますか?」という質問も飛びだし、「そのためにはいっぱい続きを書かないとダメですね。これから打ち合わせしましょうか」と三木さんが伏見さんにプレッシャーをかける一幕もありました。

10月9日に発売になった電撃文庫MAGAZINEには「俺妹」別冊が付いており、コミックのいいところ、アニメ版の未出設定なども掲載されているそうなので、興味のある方は読んでみて下さい。

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in 取材,   アニメ,   ゲーム, Posted by logc_nt

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