取材

大自然と現代アート作品が融合する秋の祭典「六甲ミーツアート 芸術散歩2010」フォトレポート vol.1


美しい夜景や大自然で知られる六甲山の各施設に現代アート作品が展示される「六甲ミーツアート 芸術散歩2010」が、9月18日(土)~11月23日(火・祝)まで開催されています。

現代アート作品は40作品出展されていて、招待作家によるものと公募によるものがあり、美術館のようなまっさらな空間ではなく、六甲山の森の中や施設の片隅などにさりげなく配置されています。そのため美術館に行くのとは大きく異なり、ハイキングやピクニックがてらアートに触れることができるようになっています。


今回は会場となっている4施設をすべて回って、いろいろな作品を鑑賞してきました。

各会場で見かけた、印象的な作品の写真レポートは以下から。六甲ミーツ・アート 芸術散歩2010

JR六甲道駅に到着。今回は電車を使って六甲山に行ってみることに。


ここからバスで六甲ケーブル下駅に移動し、ケーブルカーで山を登ります。バスは約10分間隔で出ています。


六甲ケーブル下駅に到着。カントリーな雰囲気の駅舎。


「六甲ミーツアート 芸術散歩2010」の大きな看板が出ていました。


並んできっぷを買います。結構人手があったのですが、ぱっと見た感じはアートイベントではなくハイキングや観光目的の人が多かったように思われました。


関西圏の移動は大体これ1枚で済む共通乗車券「スルッとKANSAI」ですが、六甲ケーブルカーは対応不可とのことなので、前もって買うなら六甲まやエンジョイパスなど対応しているものをチョイスする必要があります。ケーブルカーはICカードには対応していないのでこちらも注意です。


ここでは往復乗車券を購入。片道570円なので140円ほど割り引かれます。


いざ乗車。


ケーブルカーの中にさっそく作品が展示されていました。これは森脇裕之の「atto people」。森脇氏は紅白歌合戦の小林幸子の衣装を手がけたこともあるなど、LEDを使った作品を生み出し続けています。


ずんずんとケーブルカーは急勾配を登ります。


そうこうしている内に六甲山上に到着。ここからはバスで各会場に向かいます。


このチケットは六甲山で遊ぼうと思ったらまず立ち寄るであろう施設すべて(「六甲高山植物園」「六甲山カンツリーハウス」「六甲ガーデンテラス内インフォメーション」「オルゴールミュージアム ホール オブ ホール六甲」「六甲ヒルトップギャラリー(六甲ケーブル山上駅)」)にて発売されていて、施設料金の合計が割引になるので、アートの周遊以外の目的で来た人が買ってもオトクなものとなっています。

「六甲ミーツアート 芸術散歩2010」の周遊チケットには会場のマップと、自分が最もいいと思った作品に対して投票するための投票用紙が入っています。


スタンプが押された施設は当日なら再入場可能、未押印の施設は後日来た時でも使えるようになっています。


マップには作品の配置やおすすめの周遊コース、山歩きの諸注意などがかわいいイラストつきで書かれています。


ここからは各施設ごとに作品を紹介していきます。

・六甲高山植物園

太田三郎の「六甲山ハウス」。高山植物園のガラス室を「別荘」として、種子や植物を題材にした作品を中心に生活用品などと混在させたインスタレーション空間を作り出しています。


柿の種の缶の中に本物の柿の種が。チチヤスヨーグルトの空き容器にはアイスのあたり棒だけが大量に突き刺さっているなど、見ているとついクスッと笑ってしまうような仕掛けがいろいろあります。


たんぽぽの綿毛がお皿に盛られています。不思議ですがとてもキレイです。


しょうゆ差しの中に大豆。とことん「種」にこだわった展示がされています。


oxoxo [zero by zero]のカレイドスカイ。


中に入って見上げてみると、空が鏡に反射して万華鏡のような光景が楽しめます。


会場内をうろついていた出展アーティスト・のびアニキが偶然登場、作品の中に写り込んで大変なことになっています。空をのぞき込む以外にも、自分の姿が写っているのを見て遊んでみるのもまた鑑賞方法の1つかもしれません。


おしどり(マコ&ケン)の「六甲場所」


針金で作られたお相撲さんが、原っぱに突如出現しています。


「本場所はあちら」とあるので向かってみます。


うさぎやカエルと向かい合っています。どことなく動物の描写が鳥獣戯画っぽい。


大いなる敵に勝負を挑むお相撲さんも。


うさぎが行事を務めたりもしていました。


nishiyamahiroshiokudairakeikoの「くもの躯体」。この辺りからだとよく分かりませんが……


近づいてみると細い糸で形づくられた雲のりんかくがぼんやりと見えます。


実際に見ても目をこらさないと存在に気がつかないほど景色に溶け込んでいました。


岡本純一の「空白と彫刻」。3枚のシャッターを使ったシャッター彫刻ということです。


シャッターは自由に開け閉めできるようになっているので、通りがかった人によって作品の形が変化するようになっています。


希望すれば係員さんが外からすべての扉を閉じてくれて、中に閉じ込められたかのような体験をすることも可能。開けてもらえると分かっていてもかなり怖いですが、その空間から見る切り取られた空は特別なものに見えました。


・オルゴールミュージアム ホール オブ ホール六甲

銅金裕司の「シルトの岸辺 動く絵 Hagenomyia pictorica」


この中にアリジゴクが入っていて、砂に作り出す文様を記録して美しいものをiPadを経由して再生しているとのこと。まるで指でなぞったかのような軌跡が1匹の虫によって作られているのが印象的。


こちらも銅金裕司の「plantron in Rokko 2010」。植物の生体電位を測定し、iPad経由で音とビジュアルで再生します。


別のディスプレイではその波形がグラフとして見られるようになっていました。


北川貴好の「タイヤ-プラント モニュメント」


約500個もの廃タイヤをミュージアム裏手の土手に埋め込み、植物も植え込んでいます。その膨大な数から、取材当日も作業に追われていました。


オルゴールミュージアムにちなんだ、マスダマキコの「木の枝オルゴール」。ハンドルをぐるぐる回すとバタンバタンと想定外の音が出てちょっと驚きました。


見本で展示されているくじのインパクトにひかれて、オルゴールミュージアムのショップほかで引くことのできる出展作家・イチハラヒロコの「恋みくじ」(税込100円)を引いてみました。ちなみにこのおみくじは愛知県にある布忍神社でも引くことができます。


タイポグラフィの力強さと単刀直入すぎるメッセージが衝撃的すぎて、しばし呆然としてしまいました。一般的なおみくじよりかなりインパクトがあり、もしかしたらこちらの方が参考(?)になるかもしれません。


vol.1のラストは、角野晃司の「蓑虫なう」。巨大な蓑虫型の物体の中に週末ごとに作者自ら入り、Twitterでその様子をつぶやくことまで含めた作品。話しかけるときさくに応えてくれました。


・つづき
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in 取材,   アート, Posted by darkhorse_log

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