「フルメタル・ジャケット」+「地獄の黙示録」のようなアフガン戦争末期の実話を元にしたロシア映画「9th Company(第九中隊)」
2005年9月にロシアで公開された「9th Company(第九中隊)」はアフガン戦争末期に起きた実際の戦闘をもとにしており、コダックのサイトに書いてあるストーリーによると、意思に反して故郷から徴兵された若き兵士たちが訓練を積んで成長し、数年後に60人の落下傘部隊員とともに当時はまだあまり知られていなかったオサマ・ビンラディン率いる400人のアラブ人と交戦し、数奇な運命をたどるというストーリー。
ロシア国防省が撮影に協力しているため、50台の戦車と武装した軍用車、4機のヘリコプターを実際に使用、やたら迫力のあるすごい映像に仕上がっています。海外の評価を見てみると、プラトーンやフルメタル・ジャケット、地獄の黙示録のようだと評されており、本国ロシアでも2000万ドル(約17億円)以上の興行収入を叩き出しました。
ムービー再生は以下から。
YouTube - 9th Company Trailer
特に以下のシーンが有名らしく、これを見るだけでクオリティの高さが垣間見えます。
YouTube - 9th Company -- UK cinema release
数々の賞を受賞しており、日本でも公開されればヒットしそうなのですが、権利金がやたら高いらしく、2005年の映画であるにもかかわらず日本での上映は未定のまま。DVDもBlu-rayも海外では発売されているにもかかわらず、日本は華麗にスルーしています。唯一、日本語字幕付きで上映されたのは過去に一度だけ、2010年3月に上映されたようです。
エイゼンシュテイン・シネクラブ (日本) - 2010年3月例会 新作ロシア映画上映会『第九中隊』のご案内
日本でもなんとかして欲しいものです。
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