メモ

ドッグタグや不発弾も発掘、自宅の裏庭で第二次世界大戦の捕虜収容所跡を発見した男性


ある日自宅の裏庭で、日光が何かに反射してキラリと光っているのに目を留めたイギリス人の配管工の男性。近づいて拾ってみると、それは何と第二次世界大戦中のドイツ軍兵士のドッグタグ(認識票)だったそうです。

裏庭が第二次世界大戦中に枢軸国側の捕虜を収容していたキャンプの跡地だと気付いた男性が、大家に許可をとり庭をザクザク掘り返し始めたところ、次から次へと合計2000点以上もの当時を伝える品々が発掘され、中にはイギリス空軍の爆発物処理班を呼んで処理してもらわねばならなかった未使用の手りゅう弾などもあったとのこと。

詳細は以下から。Plumber unearths WWII prisoner of war camp in back garden | Mail Online

ハートフォードシャーMuch Hadham在住の配管工David Murray氏(39歳)は、数カ月かけて1エーカー(約0.4ヘクタール)の発掘調査を終え、キャンプが閉鎖された際にさまざまな「がらくた」をまとめて埋めたと思われる「ゴミ捨て場」を6個所発見したそうです。


イギリス、アメリカ、ドイツ軍のドッグタグ。


ドイツ空軍のパイロットの帽子に付いていたバッジ。


こちらはドイツ製の、油を入れるビンとのことです。


この場所はかつてWynches Campという1939年に開設された捕虜収容キャンプで、初期にはイタリア人捕虜を、後には最大1万名のドイツ人捕虜を収容したほか、連合国側のトレーニングにも使用され、米軍やグルカ旅団の兵士たちがここで過ごしたこともあるそうです。戦後捕虜たちは解放されましたが、中にはこの地がすっかり気に入ってしまって農家で働きながら数年間この地域にとどまった人もいたとのこと。40エーカー(約16ヘクタール)の敷地に立つキャンプは1950年に解体・整地され、その後20年間でキャンプ跡地には住宅が建てられました。


「最初にドッグタグを見つけた時はとても驚きました」と語るMurray氏。歴史学者のRichard Maddams氏の協力を得て現在も庭の発掘調査は続いていて、「盗掘」されないよう夜も定期的に庭をパトロールしているそうです。


Murray氏は「手りゅう弾にも驚かされました。地面に埋まっているのを見つけたのですが、映画に出てくるような手りゅう弾には似ていなかったので、最初は何なのか気付きませんでした。自分で信管を外そうとも試みたものの、ネジをゆるめられなくて断念したのですが、後から聞くと非常に不安定な状態だったそうで、ネジを外すことができていたら危なかったかもしれません。耳にあてて音を聞いてみたりしたと白状したところ、空軍の爆発物処理班の人たちには怒られてしまいました」と、未使用の手りゅう弾を発見したことについても語っています。

歴史学者のRichard Maddams氏が、Wynches Campの元収容者であるドイツ人のWalter Scharnagl氏に連絡をとったところ、この土地が気に入って戦後も1947年までここで暮らしていたというScharnagl氏は、Maddams氏へあてたEメールで「捕虜であった我々もかなり自由に過ごすことができ、この小さな村がわたしは大好きでした。その後60年代に村を再訪したときには、キャンプの小屋の残がいを見つけることができ、なつかしい思いをしました」と振り返っています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「大脱走」のモデルとなったドイツの戦争捕虜収容所でアメリカ人捕虜が描いた漫画 - GIGAZINE

フランスの道路の下から第二次世界大戦時のアメリカ軍戦車が発見される - GIGAZINE

第二次世界大戦中に兄が墜落した場所を探し続けていた男性、67年目にしてついに報われる - GIGAZINE

第二次世界大戦中のドイツ軍兵士がビーチでリラックスする姿をとらえた貴重なカラー写真 - GIGAZINE

まるで第二次世界大戦の亡霊、同じ場所の現在と過去の姿を合成した写真 - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.