生き物

森の中を漂うホタルを低速シャッターで撮影した美麗な写真


ホタルというと日本の夏の風物詩と思っている人も多いかもしれませんが、ドイツでは「St. John's Night」(洗礼者ヨハネの聖名祝日の前夜)である夏至の夜のあたりに飛び交い始めるため、「St. John's Bug」とも呼ばれ、やはり夏の風物詩としてちょっと特別な昆虫という位置づけにあるようです。

本業は物理学者というドイツ人のアマチュアカメラマンKristian Cvecek氏が撮影した、ニュルンベルク郊外の森を飛び交うホタルの幻想的な写真を紹介します。


詳細は以下から。If you glow down to the woods today... the moment fireflies turn woods into an enchanted forest | Mail Online

写真は、エアランゲン在住の物理学者Kristian Cvecek氏(31歳)の自宅近くで撮影されたもの。ドイツでは、気候により前後しますが大体夏至のころからホタルは発光し飛び交いはじめ、3~4週間ほどその姿が見られるそうです。ホタルは毎晩9~10時ごろに出てくるのですが、「毎晩森へ出かけられるというわけではなく、撮影できる日数は限られているので、思い通りの写真を撮るには根気が必要でした」とCvecek氏は語っています。


ホタルの光は赤外線も紫外線も含まない「冷たい光」で、化学的に生成された光は黄色や緑、薄い赤など、種により色が異なります。


ホタルのように、生物が光を生成し放射する現象を「生物発光」と呼びます。幼虫は捕食者に「食べてもまずいぞ」と警告する警戒色として発光し、成虫は交尾の相手を引きつけるため発光すると考えられていますが、およそ2000種いると言われるホタルの中には、まったく発光しない種もいれば、ほかの種のメスの光をまねて発光し、その種のオスをおびき寄せてエサとしてしまうホタルもいるそうです。


SF映画に出てきそうな光景は、「アバター」の未公開シーン、と言われても違和感を感じないかもしれません。

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in 生き物, Posted by darkhorse_log

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