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全国の図書館や電子書籍サイトなどを横断して蔵書を検索できる「国立国会図書館サーチ」


国立国会図書館が全国の図書館や電子書籍サイト、国立公文書館、国立美術館などのデータベースから収拾した文献情報を検索できる「国立国会図書館サーチ」の開発版を公開しました。

どの本がどこに所蔵されているかといった情報だけでなく、「どうすればその本が手に入るか」といった入手手段についもナビゲートしてくれるシステムとなっています。

詳細は以下から。
国立国会図書館サーチ(平成22年8月17日開発版)の公開について << 国立国会図書館サーチ(開発版)について

国立国会図書館の発表によると、2012年1月の本格稼働開始を目指して現在開発中の「国立国会図書館サーチ」を、一般ユーザーの意見を反映させながら、より利用しやすいシステムに仕上げていくために、本日8月17日から試行公開したそうです。


本日公開された平成22年8月17日開発版では、国立国会図書館、都道府県立図書館、国立情報学研究所、国立公文書館、国立美術館や、民間電子書籍サイトなどの、蔵書・出版目録、デジタル資料、レファレンス事例等の43個のデータベースから約5500万件の文献情報を検索できるとのこと。

また、「国立国会図書館サーチ」はインターネットで普及しているサービス、実証実験などで実用化が検証された技術を積極的に採用し、順次機能強化を行う予定で、すでに全文テキスト化された資料に関しては、書誌情報だけでなく、本文の全文検索が可能。

さらに紙資料およびデジタル資料の別を問わず、最適な入手手段(図書館やウェブ上のデジタル資料など)を案内できるほか、ISBN(国際標準図書番号)がある資料の場合は、Amazonなどのオンライン書店やGoogleブック検索などへのナビゲートや、Google翻訳を組み合わせてタイトルを翻訳して検索することにも対応しています。

これが「国立国会図書館サーチ」です。
国立国会図書館サーチ(NDL Search)


本・雑誌検索で、富士見書房の月刊雑誌「ドラゴンマガジン」を検索してみたところ。いったい何がどこに収録されているのかが分かります。


検索結果をクリックすると、本の詳細をチェックすることができます。こちらはドラゴンマガジン編集部による「必勝!スレイヤーズ」という本のもの。


オンライン書店で購入することも可能です。


現時点でも完成度が高い上に、なかなか興味深いサービスですが、将来的により多くのデータベースを横断して利用できるようになり、さらに数多くのサービスと連携するようになるのであれば、非常に便利なのではないでしょうか。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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