イケメンすぎるホームレスの数奇な人生、映画化決定
ゴミ箱からタバコの吸殻を探し路上で食べ物を乞う姿をアマチュアカメラマンにより撮影され、「中国一セクシーなホームレス」として昨年インターネット上で一躍有名人となったCheng Guorong氏。若いながらも人生の渋みを知りつくしたかのような、まさに「苦みばしったいい男」と呼びたい男前です。
ホームレスとなった事情から、インターネットで話題となったことをきっかけに家族と再会し社会復帰するまで、並々ならぬドラマに満ちたその人生が映画化されることが決定したとのこと。
詳細は以下から。
Rags to riches movie fame for homeless man who became 'China's sexiest tramp' | Mail Online
浙江省寧波市で路上生活するCheng Guorong氏(34歳)の姿がアマチュアカメラマンの目にとまり、写真に収められたのは昨年末のこと。今年1月にその写真がインターネット上に登場すると、「中国一セクシーなホームレス」として話題を呼びました。
Cheng Guorong氏の「ボヘミアン」なスタイルはファッションデザイナーのインスピレーションのもととなったとも言われています。
Cheng Guorong氏は1996年に、仕送りで妻と2人の子どもを養うため故郷を離れ職を求めて寧波市へやって来たのですが、失業し貯金を使い果たした後は家族に合わせる顔がなく、そのまま路上生活者として寧波市で暮らし続けることとなったそうです。「中国一セクシーなホームレス」として話題になった際インターネットで彼の写真を見た親戚が連絡を取り、実に14年ぶりに帰郷したCheng氏を待ち受けていたのは、父親と妻が自動車事故ですでに亡くなっていたという知らせでした。
有名人になって以来、Cheng氏のもとには広告やファッションショーへの出演依頼が舞い込んだほか、生活を立て直すための足がかりとしてほしいという支援者たちから10万元(約129万円)の寄付金が寄せられたそうです。
また、中国の映画プロデューサーDeng Jianguo氏により、Cheng氏の従兄弟が書いた本を原作としCheng氏をモデルとした映画が製作されることが決定しています。2010年9月に撮影開始、2011年2月公開の予定となっていて、興行収入は700万ポンド(約9億3200万円)と見込まれています。
Cheng氏の家族のスポークスマンは、「映画は悲しい物語となりますが、最後には家族と再会するというハッピーな要素もあります。Cheng氏は以前(路上生活を体験する前)の彼とは別人のようで、積み重なった『影』から、まだ抜け出せていないのが現状です」と語っています。
「容姿だけで食べていけそうなイケメンでもホームレスになることがある」ということを実証しているかのようなCheng Guorong氏ですが、家族と再会し路上生活から抜け出すことができたのも「イケメン」であるゆえ。「もしCheng氏がイケメンでなかったら……」と考えると、一見良い話のようなこの出来事も、「非イケメン」にとっての現実の厳しさを示しているのかもしれません。
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