暴走するトラックをも受けとめる次世代型ロードブロック「Droparm Gate」
検問で暴走する車を確実に止めるのに路面に設置するスパイクやネットなどが使われてきましたが、アメリカの企業が車の運動エネルギーをうまく応用して、より効率よく車をストップさせることができる「Droparm Gate」と呼ばれるシステムを開発しました。なんと暴走するトラックをも受け止める驚異的なパワーを実現しています。
詳細は以下。
Barrier1 - State of the Art Vehicle Barriers
このDroparm Gateを開発したのはアメリカの企業Barrier1。以前お伝えしたような大型トラックをも止められる防護壁は、大がかりな工事が必要なため緊急の検問には配備しにくいものといなっていました。
このDroparm Gateはコンクリートや砂を使った重りを利用し、45分以内の組み立てが可能。重さ1万5千ポンド(約6.8トン)・時速50マイル(時速約80km)の車両を止めることができます。
ピックアップトラックを止めている動画。ロードブロックに捕まったトラックの運動エネルギーで、両端の重りをトラックに思いっきりぶつけ走行能力を奪う仕組み。
YouTube - crash test-kit based (concrete jersey barrier) tilt/swivel arm barrier crash test certification (2)
こちらはさらに大型の車両を止めている動画。
YouTube - crash test-kit based (concrete jersey barrier) tilt/swivel arm barrier crash test certification
検問所にこのように配置します。
アームは道の両側から操作が可能。
90度回転させてオープンにすることもできます。
こちらは簡易型。よりコンパクトなサイズなので少人数で運用できます。
重りにはコンクリートブロックだけでなく、ヘスコ社のサンドブロックなど紛争地域ではごくありふれた材料を利用することも可能。
紛争地では爆発物を搭載した車両をぶつけてくるようなテロが相次いでいることから、このような確実に車両を止められるロードブロックは、警備要員がより安全に職務を遂行するのに欠かせない物となっています。
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