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中央競馬GI史上初、優駿牝馬(オークス)でアパパネとサンテミリオンが同着優勝


2010年5月23日(日)に東京競馬場で行われたGIレース「優駿牝馬(オークス)」で、蛯名正義騎乗のアパパネと横山典弘騎乗のサンテミリオンがほぼ同時に1着入線を果たし、約10分の写真判定の末、同着優勝となりました。中央競馬のGIレースで同着優勝となるのは史上初のことです。

競馬では着差は原則として目視で行われますが、その差が少ない場合には写真判定が行われます。ほぼタイム差がゼロの場合でもアタマ差(約40cm)、あるいはハナ差(約20cm)での判定が出ますが、今回は写真においてもその差が確認できないレベルだったというわけです。

2010 オークス - YouTube


アパパネとサンテG1初同着V/オークス - 競馬ニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20100523-633050.html

優駿牝馬は桜花賞、優駿牝馬、秋華賞と続く3歳牝馬クラシックレースの2冠目で、東京競馬場2400mで行われるレース。前日に1番人気となっていたのはチューリップ賞(GⅢ)を制したショウリュウムーンで、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞とGⅠを2勝しているアパパネは2番人気でした。

レースは雨の中で行われました。アパパネは馬群の後方外側につけ、サンテミリオンがその前を走行。直線の残り200m地点でアパパネが一度は先頭に立ちますが、内からサンテミリオンが差し返し、残り50m地点ではサンテミリオンが体勢有利に持ち込みました。ゴール板を通過するときには「体はサンテミリオンが有利ながら、首の上げ下げはアパパネ有利に見える」という状態に。

結果は写真判定にもつれ込み、約10分かけて判定が行われた末に、同着での優勝が決まりました。

写真判定結果、まさに同着。アパパネはこれで二冠を達成、サンテミリオンは初のGI制覇となりました。


同着はそうそうあることではないのですが、1992年の第15回帝王賞(大井競馬場で行われるレース、1997年から地方競馬のGIレースに格付け)ではナリタハヤブサラシアンゴールドが同着優勝しています。ちなみに、このときそれぞれの馬に騎乗していたのはナリタハヤブサが横山典弘騎手、ラシアンゴールドが蛯名正義騎手で、奇遇にも今回のケースと同じ組み合わせでした。

1992・帝王賞・ラシアンゴールドとナリタハヤブサが同着 - YouTube


また、非常に際どい結果としては、1996年の第30回スプリンターズステークス(GI)が知られています。このとき、1着のフラワーパーク(田原成貴騎乗)と2着エイシンワシントン(熊沢重文騎乗)の着差はわずか1cmほどで、写真判定には12分かかりました。フラワーパークの田原騎手はあまりの僅差に「1着同着でもよかったのに」と語ったそうです。

1996 スプリンターズS - YouTube


2010年5月に開催されたNHKマイルカップはダノンシャンティが日本レコード勝ち、そして優駿牝馬は2頭が同着優勝。果たして東京優駿(日本ダービー)にはどのようなドラマが待っているのでしょうか。

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in 動画, Posted by logc_nt

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