取材

空飛ぶイモに黄金色のまったりイモとサツマイモまみれ、これこそが「らぽっぽ」の本気


数多くの人がひしめく「FABEX 2010」の中でひときわ派手なイモイモしいブースに目をやると耳慣れない企業名が。しかしながらどこか親しみを感じる商品がずらずら並んでいたのでよく見ると、「らぽっぽ」というロゴが入っていて合点が行きました。このブースの主「白ハト食品工業株式会社」は、さつまいもスイーツ専門店「らぽっぽ」やたこ焼き屋の「道頓堀くくる」を経営していて、「いも・たこ・なんきん」にこだわっているこてこてのナニワ発の企業でした。

今回の出展は「らぽっぽ」の守備範囲であるさつまいも商品に注力し、「らぽっぽ」店頭販売品から業務用商品に至るまでさつまいもでとことん押しまくる戦法に出ていました。また、今人気を集めている「安納黄金」という品種のさつまいもの発見秘話を聞き出すことにも成功しました。


詳細は以下から。白ハト食品工業株式会社

焼き芋業者なのかと思いきや、その上にある「らぽっぽ」のロゴに目が止まり、ここがさつまいもスイーツ専門店「らぽっぽ」を中心としたブースであることに気づいた次第。「らぽっぽ」では焼き芋の取扱いはなかったはずなので、広く知られている店名で目をひく作戦と予想。


どこから見たってさつまいもまみれのブース。


ブース真上には巨大なイモバルーンがあって驚きました。ぷかりぷかりと浮いて、会場でひときわ人目を引いていました。


「焼き芋革命」と豪語する自信満々のラインナップ。


紫芋の「あけぼの紫」は「もっといい色のがあるから」とわざわざその場でぱっくりイモを割って見せてくれました。確かに鮮やかな紫色をしていて、アントシアニンが豊富に含まれているそうです。


最近にわかに人気を呼んでいるらしい「安納黄金」。まったりとした舌触りと強い甘みが特徴です。


「安納紅」は「安納黄金」の皮が赤いもの。


どちらも鹿児島県・種子島からやってきた正真正銘の安納黄金です。もとは地元の人が自分の家で食べるために少量栽培していた隠れた品種だったものを社員さんが発見、頼み込んで量産してもらい売り出したところ人気に火がついたそうです。最近は人気に乗じて素人が真似をして種子島以外の土地で栽培したものも出回ってしまっているとのことですが、やはり味わいが大きく異なるので、このようなものが出回ることで「安納黄金」のイメージが下がってしまうのが悩みの種だとか。


焼き芋をデザートとして提供する際のアレンジ方法の提案がディスプレイされていました。


「デザート焼き芋」と銘打ったアレンジ焼き芋シリーズ。ホイップクリームをそえると、なんだかケーキのような味がしそうです。


こちらの「デザート焼き芋」の粒あん。真正面から和スイーツといった感じ。


口の中でスイートポテトの味が再現されそうな「デザート焼き芋 バター」


焼き芋の中にクレームブリュレが入っています。とろりとしたカスタードとイモの競演、個人的にはものすごく食べてみたいです。


こちらはスティック状焼き芋のアレンジ例。


生姜焼きでさつまいもを包んだ変わり種。甘辛い味が好きな人にはぐっとくる一品かも。


クレープのようにチョコソースでデコレーション。


大学いもにも季節感を、ということなのか、秋らしく栗とかのこをトッピングしたものも。


焼き芋スティックにオレンジマーマレードとホイップクリームを添えて。さつまいもはレモン煮にされるなど柑橘類と相性がいいので、これもかなりおいしそう。


大学いものアメのコーティングが、長時間置いてもカリカリのまま保持されるという画期的な商品。1日で売り切らなくてはならなかった大学芋の寿命が1日長くなるという、小売店の人には喜ばしいニュースが掲示されていました。


市販されている大学いものラインナップだけでもこれだけの種類が。


袋入りの大学いも。お弁当に入れたり、自宅でおやつにしたり。


カップ入りの大学いも。これを帰りがけに見かけてしまった日には、誘惑に勝てる自信がありません。というか今写真を見返したら食べたくなってきました。


こちらは「国産丸ごと大学いも」


ごろっとカットされたさつまいもがボリューム感たっぷり。


安直な発想ですが、食べたら頭がよくなりそうな「東京大学芋」。


もとは東大の赤門前で売られたのが起源だという大学芋を、医学部附属病院栄養管理室とのコラボでブランド力たっぷりの商品としたものです。


前述した「東京大学芋」と並んでいたスイートポテト系商品いろいろ。スイートポテトはどれもなめらかそうな質感です。


昔ながらの食べ方・ほしいもまで網羅。品種ごとにまったく仕上がりが違うのが面白い。


こちらはちょっと変わったさつまいもスイーツのアレンジ。ピューレや裏ごししたものを使ったものです。


さつまいもをスープ仕立てにした「濃厚安納ポタージュ」。これはぜひ食してみたいと思わせるネーミングです。


「らぽっぽ」でも売られているような一口大のポテトアップルパイ。左からチョコレート、いちごみるく、キャラメルと小腹が減った時間帯にはたまらない味展開です。


棒状の「スティックポテトアップルパイ」。さくさく手軽に食べられそう。


長野名物のおやきの中身をさつまいもにしたもの。緑茶と合わせて食べたい味が想像されます。


試食として提供されていた大学芋スティック。アメ部分が歯切れ良くさくさくしていて、ほどよい甘さでおやつにぴったりの味でした。さつまいもという素材ひとつでここまでバリエーションを持たせることができるのはさすが、と圧倒されました。社員さんいわく、「コメと同じく、日本で自給率100%のさつまいもをもっと食べてほしい」とのことで、その姿勢に「らぽっぽ」のあの誘惑に満ちた香りの源泉を見たような気になりました。

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in 取材,   , Posted by darkhorse_log

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