マイクロソフト、「Internet Explorer 9(IE9)」のプレビュー版を提供開始
昨年11月に開発段階にあることがマイクロソフトによって明かされた同社の最新WEBブラウザ「Internet Explorer 9(IE9)」のプレビュー版が提供開始されました。
開発開始からわずか数週間で「Google Chrome」や「Firefox」といった他社製ブラウザとの間にあったJavaScriptの処理速度の差をほとんど無くすことに成功したほか、ウェブページの表示に際してCPUではなくグラフィックボード(GPU)を利用するため、より高速かつ高品質な表示を実現するとされているIE9ですが、いったいどのようなものであるのかをチェックすることができます。
詳細は以下から。
IEBlog : HTML5, Hardware Accelerated: First IE9 Platform Preview Available for Developers
マイクロソフトのInternet Explorer公式ブログによると、本日から開発者向けに「Internet Explorer 9(IE9)」のプラットフォームプレビュー版を提供開始したそうです。
IE9のプラットフォームプレビュー版は、新たにAdobeの「Flash」やMicrosoftの「Silverlight」を置き換える存在として期待されているHTML5や、ハードウェア支援を利用したSVG形式の画像表示をサポートするとのこと。
また、マルチコアCPUを利用してスクリプトを実行する「Chakra」と呼ばれるJavaScriptエンジンを採用することで、JavaScriptの実効速度がIE8と比べて飛躍的に向上しており、他社製の最新ブラウザに迫るパフォーマンスとなっています。
これがそのグラフ。
また、ウェブブラウザが特定のウェブ標準にどれだけ従っているのかを調べることを目的にしている「Acid3」テストのスコアが55と、他社製ブラウザを大きく下回るものの、開発の過程においてさらにスコアが上昇するとされています。
ちなみに対応OSはWindows 7およびWindows Vista SP2となっており、Windows VistaユーザーはInternet Explorer 8とDirectX 2D(D2D)があらかじめインストールされていることが必須となっています。
ダウンロードは以下から。
Internet Explorer 9: Platform Demos
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