KDDI、「CDMA 1X WIN」と次世代高速通信サービス「WiMAX」の両方を搭載したデータ通信端末を提供へ
KDDIが「CDMA2000 1x EV-DO」と呼ばれる通信方式を利用した高速通信サービス「CDMA 1X WIN」に対応したデータ通信端末を提供していますが、なんと「CDMA 1X WIN」と次世代高速通信サービス「WiMAX」を組み合わせたデータ通信端末を発売することが明らかになりました。
NTTドコモやイー・モバイルなどが提供しているHSDPAと比較して通信速度が出ないことがネックだった「CDMA 1X WIN」ですが、圧倒的な高速通信を実現する「WiMAX」と組み合わせることで、非常に快適な通信を利用できるようになりそうです。
詳細は以下から。
WiMAX機能を搭載したWINデータ通信端末の提供について〈別紙〉 | 2009年 | KDDI株式会社
このリリースによると、KDDIは日本で初めてWiMAX方式とCDMA方式の両エリアで利用可能なWINデータ通信端末「DATA01」「DATA02」「DATA03」「DATA04」を開発し、2009年12月以降に順次発売するそうです。
これは両方の通信方式に対応することで、WiMAXサービスエリアでは下り最大40Mbps、上り最大10Mbps、CDMAサービスエリアでは下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsのデータ通信が利用できるようになるというサービスで、双方の電波状況に応じて自動的に通信方式を切り替えるハンドオーバー機能を実装することで、常に最適なモバイルデータ通信環境を提供するとのこと。
なお、料金プランは定額制と従量制プランの2つが用意される予定となっており、詳細は別途発表する予定となっています。
USBモデムタイプの「DATA01」
Expressカードタイプの「DATA02」
従量課金向けUSBモデムタイプ端末「DATA03」
従量課金向けExpressカードタイプ端末「DATA04」
つまり高い通信速度を実現している反面、エリア面に不安がある「WiMAX」と、広いエリアを実現している反面、通信速度が高いとはいえない「CDMA 1X WIN」の弱点を相互にカバーし合うものになるということのようです。
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