16歳の高校生が3ヶ月でプラスチックを分解する方法を発見
環境破壊の代名詞の一つが、そこら中に捨てられてしまったプラスチックゴミ。生ゴミはたとえどこかに捨てられていてもやがて微生物が分解してしまうのであまり害はないのですが、プラスチックやビニール袋は分解されにくいため、長く残り続けてしまうのが問題でした。
しかし、16歳の高校生がわずか3ヶ月でプラスチックを分解できる方法を見つけ出したそうです。
詳細は以下から。
Teen Decomposes Plastic Bag in Three Months | Wired Science | Wired.com
プラスチックの分解には何千年もかかるといわれてきましたが、カナダの高校生Daniel Burdさん(16)はなんと3ヶ月で分解する方法を見つけました。
Burdさんは、たとえ千年かかってもプラスチックを分解させる何かは存在しているわけで、それはきっとバクテリアだろうと当たりをつけました。そして、ゴミをイースト、生水と混ぜ、プラスチックを入れて煮詰めたところ、プラスチックは自然界で分解されるよりも早く分解が進んだそうです。異なる温度や構成で実験した後、Burdさんは微生物を分離。一種類はPseudomonas属、もう一種類はSphingomonas属であることを突き止めました。
Burdさんは、工業規模でこの分解を行うことは簡単だろうと話しています。この作業に必要なのは監視人、媒介物、プラスチック、バクテリアの4つで、消耗するのは水とちょっとの二酸化炭素だけで済むとのこと。
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