取材

巫女さんが舞い、橋の下をくぐりまくり、花火も上がる天神祭の船渡御の船に乗ってみた


ビールや酎ハイ、ソフトドリンクなど、氷水に漬けて冷やされた飲み物が飲み放題で、なおかつお弁当やおつまみなどもついてくる船に乗る機会があったので、行ってきました。

その船は何かというと、東京の神田祭・京都の祇園祭とともに日本三大祭の一つに数えられている大阪の「天神祭」において、約100隻の船が大阪市中心部を流れる大川を行き交うクライマックス、船渡御(ふなとぎょ)に参加する船の一つ。今回は花火が夜空を彩る中、それらの船の一隻に乗る機会があったので、水上から祭の様子を撮影してきた、という次第です。

実にお祭りという感じのする景色の写真は以下から。一般の人が乗ることができるのは企業や大学の奉拝(ほうはい)船。船により異なりますが価格は2~3万円程度で、1~2ヶ月前に申し込んで抽選が必要な場合が多いようです。今回は急きょ乗船できなくなった知人からチケットを譲られたので乗船することができました。

これがチケット。食事・飲み物つきです。


乗船場は天神橋近く。今回は天満橋駅から向かいました。

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駅構内には「天神祭」の案内があるので安心。というか人の流れに乗っていけば自然と会場に着きます。


乗船開始は17:30で乗船終了は18:00の予定。急きょ行くことになったので時間ぎりぎりだったのですが、人混みをかきわけながらなんとか乗船場にたどりつくことができました。


今回乗る「御神酒講(おみきこう)」を発見。


続々と乗船していきます。


船の上に用意された袋の中身。レインコートの存在に少し不安を覚えます。この日大阪は日中雨だったのですが、夜もまた降った場合に備えてでしょうか……


おつまみいろいろ。


お弁当は阪急百貨店のものでした。


中身はこんな感じ。豪華です。


鱧の下には保冷剤が入っていました。卵焼きも甘くなく、おいしかったです。


飲み物は関西限定の麦茶にしてみました。ほかにもビールや酎ハイ、ソフトドリンクなど、氷水に漬けて冷やされた飲み物が通路に置かれていて、飲み放題となっていました。


船が動き出しました。


まずは天神橋をくぐります。


約2時間かけて往復約7キロのコースを航行します。これは京阪電車の天満橋駅。


次々に船とすれ違います。


手こぎの船も何艘かありました。


子どもがこいでいた船。


強烈なインパクトのポスターで何かと話題の「水都大阪」ですが……


こちらは「水~っ都!大阪大学」の船。ほかにも関西大学などいろいろな大学が船を出していました。


この日は水位が高かったようです。


煙を上げる船を発見。


すれ違うときには熱が伝わってきました。


唯一人がいなかった川崎橋は立ち入り禁止になっていたようです。今回は線路橋を除くと天神橋・天満橋・川崎橋・桜宮橋・源八橋・都島橋・飛翔橋の7つの橋をくぐりました。



見渡す限り屋台が連なる川沿い。


川の両岸の公園となっている部分はすべて屋台が出ていたので、集まる屋台の数では全国でも有数の規模なのではないでしょうか。


神事を行っている船ともすれ違いました。



舞いを納める二人の巫女。


右手に鈴、左手に扇を持っています。



目にも耳にも涼やかです。




桜宮橋。


なかなか見る機会のない角度からいろんな橋を見ることができました。



やはり「男爵」より「伯爵」の方がグレードが高いのでしょうか。


「能船」では能が上演されていました。




チキンラーメンの船にはチキンラーメン君が。



JR大阪環状線の線路。橋の上では電車は徐行していました。窓から手を振る乗客も。


川沿いのマンションやホテルからもたくさんの人が船に手を振っていました。


橋げたが低い橋をくぐる際は提灯やのぼりを下げます。


この船は間一髪で間に合い、拍手が起こっていました。


赤いタイの乗った船。船がすれ違うときには拡声器で「御神酒講のみなさん」「チキンラーメンの皆さん」などと声を掛け合い、「お手を拝借」と大阪締めを行います。


エール交換みたいな感じです。拍手と「おめでとうございます」で締めくくります。最初はこの「おめでとうございます」というあいさつに少し戸惑ったのですが、祭はおめでたいもの、と納得しました。


船上で盆踊りが行われていました。


なにやら土星チックな橋が見えてきました。


その名も飛翔橋。


このあたりも屋台が続いていました。


暗くなってくると水面にうつる屋台の明かりも風情があります。


火をたいている船は暗くなってくると遠くからでもかなり目立つように。


篝火(かがりび)の「篝」の文字。


このあたりは伊丹空港へ降下する飛行機の通り道となっていて、飛行機がひっきりなしに通るので子どもは喜んでいました。


飛翔橋を過ぎてしばらく行ったあたりが折り返し地点。


復路もさまざまな船とすれ違います。


この船は橋の下をくぐるのは厳しいのでは……


…と思ったらさっきもすれ違った盆踊りの船でした。都島橋と飛翔橋の間を周遊しているようです。


花火は19時に開始する予定だったのですが、この日は風が強く中止も懸念されていたとのこと。数十分遅れて開始しました。



船の上から見る花火はよいものですが、揺れるので撮影には向いていないかもしれません。


船からの花火撮影は動画をおすすめします。写真の場合は短めの露光時間で。


橋の下で船とすれ違うことも。



桜宮橋。かなり低いです。


この船では和太鼓などを演奏していて、橋の下でかなり響いていました。


手が届きそうなほど近い、というか実際届いていました。


ライトアップがきれいです。


花火は2個所で打ち上げられていたのですが、こちらは小規模な方の打ち上げ場所。



仕掛け花火なども見られました。


みこしのようなものの乗った船。橋をくぐるのに備えています。


振り返ると花火が見えます。


復路にすれ違った時も二人の巫女は舞い続けていました。


夜になると篝火は迫力があります。


川崎橋をくぐって振り返ったところ。こんな感じで2ヶ所で花火が上がっていました。


天神橋をくぐると降船場です。


接岸。夏はまだこれからですが、天神祭はこれで終わりです。

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in 取材, Posted by darkhorse_log

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