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取材

直径約650mにも広がる巨大な花火「正三尺玉」が3発も見られる「蒲郡まつり納涼花火大会」を見てきました


毎年、7月の末に開催される「蒲郡まつり納涼花火大会」では、直径約650mにも広がる正三尺玉が3発も上がります。2018年のテーマは「華」ということで、一体どのような花火が上がるのか確かめつつ、大迫力の正三尺玉を堪能しに行ってきました。

蒲郡まつり
http://gamagorimatsuri.com/


蒲郡まつり納涼花火大会の会場は、愛知県蒲郡市の竹島ふ頭周辺です。


午前9時、見学場所になる竹島ふ頭の公園に到着。


未明に通過した台風12号の影響で開催が危ぶまれましたが、イベントは行われると発表がありました。


対岸の打ち上げ場所では、溜まった雨水をポンプで海に排出しつつ、花火の準備が行われています。


花火大会の目玉、開いた時の直径が約650mにもなる正三尺玉を打ち上げる巨大な筒を載せた台船を発見。そのまま、作業を見ていると……


直径約90cm、重さ約300kgもある大きな正三尺玉を筒に仕込む作業が始まりました。


例年であれば、早朝に行われる作業ですが、台風の影響で遅れたために見ることができました。


お昼過ぎに強い雨が降るも天気は回復傾向。午後3時、青い空に花火大会の開催を告知する花火、雷(ライ)が上がります。


午後3時45分頃、正三尺玉を打ち上げる筒を載せた台船が、沖へ運ばれて行きました。


大会本部では、この花火大会を担当している三河花火最明流・加藤煙火株式会社の加藤克典氏が花火のBGMの確認作業を行っています。未明の台風の影響でプログラムが短くなってしまわないか心配だったので聞いたところ「予定通り全て打ち上げる予定です」とのこと。


午後6時頃の観覧エリアの様子。たくさんの人が集まってきました。


蒲郡まつり納涼花火大会のプログラムは、打ち上げられる花火の大きさや玉の数、協賛者からのメッセージや花火師からのコメントなど内容が充実しています。読みながら花火の打ち上げ開始を待ちます。


午後7時30分、予定通り花火の打ち上げが始まりました。カウントダウンとともに尺玉(花火玉の直径約30cm)の一斉打ちから、オープニングスターマイン「華火」が始まります。


次に、協賛者名と添えられたメッセージが読み上げられながら、4号玉(直径約12cm)や6号玉(直径約18cm)が連続で打ち上がりました。この花火大会は、個人・企業様々な協賛者の参加で成り立っており、協賛金に合わせて4号玉から尺玉までの単発の花火やスターマイン、大スターマインなどが打ち上がります。


スターマイン「流れよ、変われ」


続いて、地元の三谷小学校6年生が構成を考えた大スターマイン「輝笑添結(きしょうてんけつ)」です。「ドレミのうた」に合わせて花火が打ち上がります。子供らしさが感じられるかわいいスターマインでした。


続いては、競技大会でしか見られないような、高度な技術が必要とされる多重芯の花火を見比べるコーナーです。ここでは、三重芯・四重芯、そして、五重芯の花火が打ち上がりました。写真は、五重芯。


大スターマイン「星空スターマイン」では、点滅する花火で夜空に輝く星を表現しつつ、時折、流れ星を表しているかのような尾を引く花火も打ち上がっていました。


いよいよ、1発目の正三尺玉の打ち上げなのですが、トラブルが発生したようでなかなか上がりません。


いったん、正三尺玉の打ち上げは後回しとなりました。型物花火のコーナーへ、ハート・スマイル・うさぎ・ロボットなどさまざまなキャラクターが上がります。


大スターマイン「Danger Zone」では、映画トップガンのテーマ曲「Danger Zone」をBGMに大玉が連発で打ち上げられました。


ワイドスターマイン「Paradise Has No border」は、右から左、左から右へと、花火を追い掛けながら見ているような動きのある楽しいスターマインです。


ここで、先ほどトラブルで打ち上がらなかった1発目の正三尺玉が、無事打ち上がり会場から拍手が沸きます。


正三尺玉の後、次のスターマインまでのメッセージ花火で上げられた尺玉は全て、音だけで何も開かず,少し間をおいてから一斉に小花を咲かせる千輪という種類の花火が連続して上げられました。白色や紅色だけもの、さまざまな色を混ぜたもの、点滅するものなど、バリエーションも豊富です。


海上地割大スターマイン「孔雀の舞」、目の前の海上に仕掛けられた花火が、次々と爆発していきます。


大スターマイン「Thousands Flower」では、B'zの「ultra soul」と花火の開くタイミングを計算してシンクロさせていました。最後の「ウルトラソウル、ヘイ!」のかけ声と同時に開く千輪。


続いて、扇打ち大スターマイン「扇の舞」。


そして、正三尺玉2発目、正三尺玉の千輪が上がります。尺玉でも多くの小花が咲きますが、正三尺玉ともなるとさらに数が増え、目の前の空を埋め尽くすほどの小花が次々と現れました。


大玉連発、8号(直径約24cm)や尺玉を使った大きな花火が50発ほど、次々と打ち上がります。


本日3発目の正三尺玉なのですが、残念ながらこの玉もトラブルで上がらない様子。プログラムを飛ばして進行します。


水上打ち込み大スターマイン「Fire on the bay」、低く斜めに打ち出された花火が水上すれすれで開きます。


大スターマイン「金麦の夏」、サントリー金麦のCMソングに合わせて、黄金色を主体とした構成の花火が打ち上がりました。


3発目の正三尺玉は調整中ということで、まだ打ち上がりません。とうとう、最後の特大スターマイン「Flower」が始まりました。打ち上げ場所を目いっぱい使ったエンディングらしいワイドなスターマインが始まります。


美しい光の「華」が、次々と打ち上がりました。


最後は、黄金の冠が大量に打ち上がり花火は終了となるところですが、左側から一筋の光が……


なんと、3発目の正三尺玉が打ち上がりました。フィナーレからのサプライズ演出のような形となり会場も大いに沸きつつ、蒲郡まつり納涼花火大会は終了しました。


「大丈夫だろうか?」と心配してしまう場面もありましたが、結果的には全ての花火が打ち上がり、終わりよければ全て良し。トラブルが発生しても諦めずに必要な手段で素早く対処できるのも経験の賜物ということで、「来年もまた、蒲郡の花火・加藤煙火の花火を見に来たい」と思える花火大会でした。

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in 取材, Posted by darkhorse_logmk