「望まれない妊娠」を防ぐために保健団体がとった「最終手段」とは

自治体や民間団体の必死の努力にも関わらず、イギリスでは若年者の「望まれない妊娠」が社会問題化しています。これは、性教育が行われる場が主に学校であるため、様々な原因で就学していない層に対しアピールが届かないためというのも一因です。

そこで、口コミで性教育に関する興味が高まるようにイギリスの保健団体はある動画を制作。かなりハードなメッセージを込めることで「本当に妊娠を望むのか」と問いかける手段をとりました。

詳細は以下。
Hey Babe - Be Aware Be Educated

70,000 view shock schoolgirl giving birth video - Telegraph

このビデオはイギリス国営医療サービスのライチェスター支部によって撮影されたもの。校庭の真ん中で衆人環視のなか出産をする様子を携帯電話のカメラで撮影した……という風に作られています。

野次馬の怒号や悲鳴、ぶれる画面は演出過剰ながら、出産に関する周囲の反応をデフォルメして描いたものとなっており、かなり考えさせるものになっています。

※注意
かなりショッキングな動画です。閲覧時は注意してください。

YouTube - NHS Leicester :Schoolgirl Birth Video

女性の悲鳴と群衆の「俺にも見せてくれ！」という怒号が生々しい

携帯電話で撮影する男性

苦痛に叫ぶ女性。始終画面が揺れており現場の混乱が伝わってくる

あごや手が血で濡れた女性がカメラを払いのけようとするが撮影は止まらない

すでに頭が出てきている。（クリックするとモザイクがはずれます）

「あなたはこのような出産を望みませんよね？」

「10代での出産は、あなたの予想を超えていることかもしれません」

10代での出産については様々な議論があり良いとも悪いとも言い切ることは誰にもできません。しかし一般的な10代は子どもを育てるだけの社会的・経済的な基盤を持っておらず、多かれ少なかれ周りに影響を与えることは否定できないのが現実。YoutubeやKontrabandといった動画投稿サイトではかなりの勢いで閲覧されており、確かに関心を呼んでいるようです。