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9割近い10代の女性が「ケータイ小説」を書いており、好きな小説ジャンルは「ファンタジー」


株式会社ビジュアルワークスが「10代の小説に関する意識調査」を行ったところ、9割近い10代の女性が「ケータイ小説」を書いており、好きな小説ジャンルは「ファンタジー」だったそうです。

また、「ライトノベルを読んだことがある」ユーザーは全体の73.9%、「好きな作家名を教えてください」との問いでは「乙一」「時雨沢恵一」「西尾維新」など若年層に圧倒的な人気の作家が挙げられたとのこと。

本当なのでしょうか?「ケータイ小説」普及率の実態は以下から。
10代966人を対象に小説に関する意識調査を実施
9割近い10代の女性が「ケータイ小説を書いている」
好きな小説ジャンルは「ファンタジー」


このウェブアンケートは「フォレストページ」という携帯電話向け無料ホームページ作成サービスで行われたとのことなので、ケータイ小説が好きな人が多いのはある意味当然で、さらによく見ると回答を行った966人のうち「女性:93.9% 男性:5.6%」となっていますが、その規模の大きさにはすさまじいモノがあり、以下のようになっています。

作成ホームページ数:170万ホームページ
月間ページビュー:19億ページビュー
月間閲覧者数:201万人


また、それとは別に同じ運営元による「フォレストノベル」というケータイ小説のサイトがあり、以下のような感じになっています。

携帯小説☆フォレストノベル

小説好きはココに集まれ!!みんなで作る携帯小説コミュニティ♪
専用アプリのダウンロードや難しい設定は一切ナシ!月額315円(税込)で小説書き放題&読み放題の携帯小説コミュニティサイト、それが『フォレストノベル』。
『フォレストノベル』の使い方はあなた次第☆オリジナリティ溢れる小説を書いて自己表現するもよし、みんなの書いた小説をひたすら読んで評価するもよし。プラス書いた小説に評価がついたり、作家としての自分にファンが出来たり…小説好きが集まる『フォレストノベル』だから広がるコミュニケーション!他の作家&読者と交流して、才能を更に開花させちゃおう♪

月額315円を実際に支払っている人数や規模は不明ですが、無料サービスの方の規模を見る限り、なかなかの売上なのではないかと。

また、他社のリサーチ結果で「ケータイ小説」を見てみるとこうなっています。


ケータイの利用コンテンツに関する実態調査~mixiとモバゲータウンの認知は同率、利用率にやや差~|ネットリサーチ(モバイルリサーチ)ならネットエイジア

コンテンツ利用全体では「ケータイ小説」は17.1%ですが、10代女性として見ると「ケータイ小説」が50.0%に達しており、モバゲータウン利用者に限ると19.5%が「ケータイ小説」を利用しているらしい。

あと、以下のような変わった分析も。

asahi.com(朝日新聞社):ケータイ小説は現代の陰画か - 書評 - BOOK

本田透は「売春、レイプ、妊娠、薬物、不治の病、自殺、真実の愛」がケータイ小説に必須のアイテムだとしている(『なぜケータイ小説は売れるのか』ソフトバンク新書)。

「売春、レイプ、妊娠、薬物、不治の病、自殺、真実の愛」をふんだんに取り入れたファンタジーというのもちょっと想像がつかないのですが、いずれにせよ、このまま発展していった先に何があるのか、気になるところです。

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in メモ,   モバイル, Posted by darkhorse

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