気球を使ってテディベアが上空3万メートルの成層圏まで到達する
ぬいぐるみのテディベアがカメラと一緒に気球にくくりつけられて、宇宙まで飛び上がったそうです。上空10万フィート(約3万メートル)まで達した気球からの光景が撮影され、地球をバックに宙を漂うテディベアたちという不思議な写真が見られるようになっています。
詳細は以下から。
Out of this world: British teddy bears strapped to helium weather balloon reach the edge of space | Mail Online
今回実験を行ったのはケンブリッジ大学で空気力学を研究するHenry Hallam氏。実験の目的は断熱用に最も適した素材は何か調べるため成層圏の気候を観測することで、マイナス53度に耐えるための宇宙服を子どもたちが手伝って作成し、テディベアの胸には温度センサーがとりつけられました。
打ち上げられたテディベアは全4体。
宇宙服を製作した子どもたちのイニシャルを取ってMATとKMSと名付けられたテディベア。
ボトルに詰められたもう2匹のテディベア。
テディベアたちは2時間9分のフライトの後、パラシュートを開いて無事地球に帰還。発射台から50マイル(約80km)離れた所に着陸しました。
テディベア用宇宙服の製作に参加した12歳のThia Unsworthちゃんは「気球が飛び立ってテディベアの写真が撮れたのは信じられないぐらいすごかった。科学の授業は好きだったけど、実際に習ったことをどうやって使えばいいか初めてわかった」と語っており、子どもたちにとってもいい経験となる実験になったようです。
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