最高時速約200キロの電動バイク「TTX01」がイギリス・NECバイクショーで発表
本日から開催されている英国NECバイクショーで、最高時速201.16キロメートルを出す電動バイク「TTX01」が発表されました。大変意欲的なスペックになっています。
詳細は以下。
125mph electric bike unveiled at international show in Birmingham | Technology | The Guardian
The UKP20,000 86 BHP, 2WD, 125 mph Electric road legal motorcycle
TTX01は来年6月にマン島TTレースと並行して行われる、ゼロエミッション車のみのバイクレース、TTxGPに参戦することを目標につくられた電動バイク。スズキ・GSX750のフレームと足回りを流用したシャーシに搭載されたAgniAgni Lynch Electric motors社製のモーター2基が87馬力(ps)のパワーを絞り出し、最高速度201.16キロメートルで走行することが可能。スタートから時速100キロメートルまでかかる時間が3.5秒でこれは600ccのレーサーと同等です。
バイクに限らず電動の乗り物は、バッテリーの持続距離に注目が集まります。現在搭載されている14kWhのバッテリーで計算上は約56km。マン島TTレースのコースは1周約60kmなので少し足りないのですが、次のバージョンの20kWhのバッテリーでは約80kmを目指すそうです。
ちなみに安全性の観点からは「音がほとんどしない」のが問題で「わざと音を出させることも可能だが効率が悪い。(このような静かなEVが広まるにつれて)新しい交通安全教育が必要になってくるだろう」と、開発を指揮したAzhar Hussainはコメントしています。
これをベースとして二輪駆動、軽量なカーボンフレームにホットスワップ可能なバッテリー、回生ブレーキを搭載したTTX02を2010年に50台生産、293万円で販売するのが目標だそうです。
写真でTTX01の各部を見てみましょう。
カウルの隙間から向こうが見える。かなり小さいパワーユニット。
ウィンカーとナンバープレート受けがついているので公道走行可能?
当たり前ですが実用に十分なサイズ。
ヤマハのEC-02(生産中止)やBrammo社のEnertiaなど、いわゆるコミューターが多かった電動バイクですが、TTX01の登場で本格的な「バイク」の時代が来るのかもしれません。
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