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シャープ、モバイル機器向けに大容量燃料電池の実用化へ


シャープが携帯電話や電子辞書、ノートパソコンといったモバイル機器向けに大容量の燃料電池を作る技術を確立したそうです。

これにより従来のリチウムイオン電池と同じサイズの燃料電池で、より長時間モバイル機器を連続使用することが可能になるとのこと。

詳細は以下の通り。
ダイレクトメタノール型燃料電池において世界最高の出力密度を達成 | ニュースリリース:シャープ

このリリースによると、シャープはメタノールを直接発電部に供給して、空気中の酸素と化学反応させて発電させる「ダイレクトメタノール型」と呼ばれる燃料電池において、世界最高の発電効率を実現したそうです。


これは発電部に新しく開発した微細加工による薄型セルを用いた「3次元高集積スタック(積層)構造」を採用することで、発電エネルギーの基となる空気をスムーズに対流させることが可能になった結果、発電効率が従来の約7倍に向上したというもので、これにより課題となっていた「発電効率が低いため、電池の体積を大きくしないといけない」という問題をクリアできるようになったとのこと。

これが「3次元高集積スタック(積層)構造」。スムーズに空気が対流するようになっています。


そしてこの技術をさらに追求して進化させることで電池体積の小型化が見込めるため、将来的には現在主流のリチウムイオン電池と同じ体積で、より長時間使用が可能な燃料電池の実現が期待できるとしています。

将来予想されるダイレクトメタノール型燃料電池実現の可能性。重量は約3分の1になるそうです。


具体的にどれだけ使用時間が長くなるのかは分かりませんが、電池切れに悩まされずに済むようになるというのは非常に助かりますね。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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