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日本の携帯電話端末メーカーは淘汰されてしまうのか


先日三菱電機が25年間手がけてきた携帯電話事業から撤退し、ドコモから「D」シリーズが消滅することをお伝えしましたが、ロイター通信社の報道によると、今後も携帯電話端末メーカーは苦戦を強いられるようです。

はたして今後の日本の携帯電話端末メーカーはどうなってしまうのでしょうか。

詳細は以下から。
日本の携帯電話機メーカーに淘汰の波、国内志向ビジネスの限界を露呈 | テクノロジー | Reuters

この記事によると、日本の携帯電話メーカーは10社ありますが、大半は海外市場に足場がなく、国内市場で激しいな争いを繰り広げているそうです。そして現在、国内市場が飽和状態しつつあるため、今後シェアの低いメーカーを中心として、抜本的な戦略見直しを迫られるケースが増えてきそうだとのこと。


ちなみに今回撤退した三菱電機の2007年度の携帯電話の出荷台数見込みは210万台ですが、2001年には9倍にあたる1850万台を出荷しており、うち1150万台が海外市場への出荷だったそうです。ほかにも松下電器やNECなどが海外進出をしましたが、端末のデザインや携帯電話の文化の違い、低コストで開発期間の短い韓国メーカーなどに押されたことを受けて、最終的に次々と海外市場から撤退したとしています。

なお、肝心の国内市場についても、各携帯電話会社が導入した端末価格を高くする代わりに通信料金を下げるプランによって買い換えサイクルが伸びることが見込まれるため、市場自体が縮小する可能性が指摘されているそうです。

端末価格上昇で購入サイクルが伸びるだけでなく、各携帯電話会社が購入した端末を最低2年間使わないといけないような料金プランを導入したことを考えると、ユーザーは「どうせ買うなら2年間十分使えるだけの高機能端末か、デザインにこだわった飽きのこない端末を買おう」という気になり、今まで以上に端末選びに慎重になった結果、買い控えが発生する可能性も考えられます。

つまり今後は機能性やデザイン面などにおいて、箸にも棒にもかからないような端末ばかりを発売しているメーカーがよりいっそう淘汰されてしまう時代が来るかもしれないということのようですが、メーカー各社はこれから先、生き残りを賭けていったいどのような端末を出してくるのでしょうか。

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in メモ,   モバイル, Posted by darkhorse_log

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