人命救助するとクビになってしまうイギリスの消防士
イギリスのウィンブルドンに本拠地を置く消防士が、災害現場で傷ついた人を運び出すときに医学の知識を活かして人命救助を行うとクビにすると上司に通達されたそうです。
人命救助することが消防士の仕事だと思うのですが、一体どういう事なのでしょうか。
詳細は以下の通り。Save lives and you're sacked Firefighter Joe McMahon The Sun HomePageNews
以前に医療補助員として働いていたことのある消防士のJoe McMahon氏は、前職で受けた訓練を活かして、道路脇で5人の被災者の治療を行う救急隊員の手伝いをしました。彼は賞賛を受けましたが、上司からは再び同じような救命活動をすると不正行為で解雇する旨を伝えられたそうです。
消防士による救命活動はロンドンの火災サービス保障がカバーしていない行為で、McMahon氏は「私の上司は保障代理人を相手にするよりも誰かがが死ぬ事の方がマシだと考えているのだろう」と述べています。
「消防士になると、応急手当以外の治療行為は禁じられる」と警告を発するJoe McMahon氏
McMahon氏は6年前に消防士となったのですが、現在でも休日に医療訓練はしているとのこと。訓告を受けた後に起こった自動車事故で血を流す4歳の少女を救助したため、現在はクビになることを恐れながら生活しているそうです。
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