赤ん坊を4階から投げ下ろして火事から救出、残った家族は全員犠牲に
火事で燃えさかるマンションから子どもを救うために下で待つ人へと投げ渡すというニュースを時折聞くことがありますが、その決定的瞬間をとらえた写真がありました。これは南ドイツのルートヴィヒスハーフェンという街で起こった出来事で、投げ渡された赤ん坊は警官がしっかりとキャッチし、まったくの無傷で救出されたそうです。
詳細は以下から。
The miracle baby: First picture of the little boy hurled from a blazing flat | the Daily Mail
火事は南ドイツ、ルートヴィヒスハーフェンのマンションで発生しました。当時マンションには52人の居住者がおり、そのうちMuhammet Calarさん宅には妻のNergizさん、2歳のIlyasちゃん、8ヶ月のOnurちゃん、Muhammetさんのおば、2人の従姉妹が居たそうです。4階の部屋から地面までは40フィート(約12m)ほどありましたが、Muhammetさんは命を救うためにOnurちゃんを窓から投げ下ろしました。Onurちゃんは見事に下で待ちかまえていた警官がキャッチ、まったくの無傷だったそうです。
この火事は大人5人、子ども4人が死亡、60名が負傷するという大きなものでしたが、ソファーの後ろに隠れていた子ども2人が無事救出されたそうです。なお、Muhammetさん一家はOnurちゃんを除いて犠牲になりました。写真はOnurちゃんが無事キャッチされるのか見守るMuhammetさんら。
炎は建物の一階から木造の階段を煙突代わりにして広がったと当局者は見ています。マンション住人の大部分がトルコ系で、町では8年前にも難民の住む建物が火事になったことから、ネオナチによる放火の線もあるとして警察が捜査しています。
写真を撮影したウェブデザイナーのRene Werseさんは「忘れられないものを見ました。人々がバルコニーや窓のところで逃げようと悲鳴を上げていたんです…あれは地獄です」と語っています。
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