テキサス州にある無人の町を3億円で購入したいという希望者が現れる

テキサス州サンアントニオの近くにアルバートという無人の町があり、そこの所有者が町を売りに出したそうです。町を売買するなんてゲームの中でしかあり得ないような話ですが、実際にイタリア人男性が300万ドル(約3億3000万円)で購入希望で、他にも購入したいという人がいるというから驚きです。

詳細は以下の通り。
The Journal Times Online > Ap > Strange > Unpopulated, 1-House Texas Town 'Sold'(Googleキャッシュ)

テキサス州サンアントニオのおよそ60マイル(約100km)北方にあるのがアルバート。広さはだいたい13エーカー(約5ヘクタール)で、居住者はゼロ。町にあるのは85年前に建てられたというダンスホールとトラクター小屋、3つの寝室がある家、桃とペカン(クルミみたいなナッツ)の果樹園。

牧場となる土地を探していた男たちがこの土地にやってきた1877年から町の歴史は始まり、1891年に最初の学校が完成、1920年には若き日のリンドン・ジョンソンがここに入学したそうです。1922年に今も残るアルバートダンスホールが建てられ、1950年代のはじめに雑貨店の経営者が町を購入しました。ダンスホールは社交の場として用いられていたようですが、1985年までに雑貨店は取り壊され、ダンスホールも閉鎖となりました。

2003年3月にこの町を購入したのが事業主でシンガーソングライターのロバート・L・ケーブ。彼は雑貨店とまだ残っているダンスホールを復活させるという夢を持っていました。しかしこのたび町を手放すことにしたようで、eBayで購入希望者を募ったそうです。複数の希望者が現れ、一番高い値を付けていたのはイタリアの男性で、値段はなんと300万ドル(約3億3000万円)。予定価格が250万ドル(約2億7000万円)だったのでケーブ氏はこの男性に連絡を取ったようですが、どうも交渉が不調に終わったようで、「他にも購入希望者はいるさ」と言っているとか。

町の売買というよりは、建物付きの土地の売買をやっているという感覚なのでしょうか。買ったら自動的に町長になれるとかいうなら面白そうです。

この町のサイトは以下。写真を見るときれいな町ですが、購入したいかと聞かれるとちょっと…。

Aminities - Albert Texas