デジカメ撮影用ライト「RIFA(リファー)」の実力を検証してみる
GIGAZINEのオフィスを人員増の関係上、4階から2階へお引っ越しして面積の拡張を行ったのですが、もともと倉庫に使っていた場所なのでさほど光源が充実しているとは言えず、撮影の時とかどうしようかな~というわけで、ヨドバシカメラにていろいろと撮影用ライトを物色した結果、撮影用の補助光源としてデジカメ撮影用ライト「RIFA(リファー)」というのを買ってきました。
通常のライトと違って蛍光灯が光源。そのため、あまり熱くなりません。また、取り回しも割としやすい。収納も簡単。
単に明るくするだけなら露出補正で何とかできるのですが、撮影時に光が当たっていない部分をあとから明るくするのは無理難題なわけでして……。そういう問題を解決したいな~と思って買ってみたという次第。果たして期待通りの効果が出るのでしょうか?
気になる実際に買ってみた結果わかった点などは以下の通り。
まず今回買ったのはこのタイプ。
【楽天市場】衣類などの撮影ならコレ!デジカメ撮影用ライト【SD-RIFA(リファー)-F65×65ライトスタンド付セット】:デジカメ用、撮影ライトのSD
大きさで決めたというのもありますが、それよりもこれ以上の大きさのタイプでないと蛍光灯が6本使えないため。明るさ自体はデジカメの露出補正で調節できますが、それでもやはり元から光が当たって明るくないと結局はダメなわけで。特にGIGAZINEの場合はそんな巨大な物体を撮影することが無く、ほとんどがこの65センチ四方に収まるのでこれを選択しました。価格は税込で8万7780円(送料込み)、決して安くはないのが問題です……。
注文した翌日にはもう送られてきました、早い
開けてみた
中身はこんな感じ。RIFA本体と収納ケース、ライトスタンド、説明書一式、蛍光灯6本セット。
全部でこれだけのセット
収納バッグの中に本体とディフューザー、延長コードなどが入ってます
延長コードはちゃんとスイッチがあるタイプなので手元操作ができて便利
本体を開いてみた。傘みたいな構造になってます。特に難しくはない。
これがライトをつける部分
奥に押し込むとジャンプ傘などと同じ感じでピンと周囲の部分が突っ張っていく。
後ろから見るとこんな感じ
65センチだと結構大きい。
蛍光灯6本、標準添付されているのはコレ。
こんな感じで取り付けます、通常の電球と同じ。
なんだかレーザー兵器みたいな見た目でちょっとかっこいいかも。
ディフューザーを取り付けてみた
そして付属のライトスタンドに装着
なんだかパックンフラワーみたいな感じが。
光らせてみた、ぴかー
まぶしー
というわけで撮影の実例。これがライティングなし。
ライティングあり。如実に違ってきますね、やはり光量が足りない机の上だと。
今度はAdvanced / W-ZERO [es]で実験。ライティングなしでもそこそこ撮影は可能。
で、これがライティング後。何が違うかというと拡大画像の手前のスイッチに注目。明かりが当たって陰影が付くようになったので、立体感がわかるようになってます。明るくするだけなら露出補正でもできますが、こういう陰影をつけて立体的に見せるというのは難しいわけで。こういう演出が簡単にできるのは高評価。
飲み物でもやってみた。これがノーマル、ライティングなし。
こっちがライティングあり。全体的に色合いが鮮やかに。というか肉眼で見ているのと同じような感じに。
というわけで、値段相応の実力はあるのかな、と。ただライティングの角度やらはかなり考えないとダメなので試行錯誤が当然ながら必要。買った途端にキレイに撮影できるなどという商品ではないので気をつけたいところ。購入して満足が得られるのはどういう人かというと、
・撮影すると天井の照明などが妙に映り込んで気になる人
・余計な影ができるのがいやな人(影をコントロールしたい人)
・なんだか小物を撮影するとのっぺりしてしまう人
・料理を撮影したい人
・撮影スペースがある程度確保できる人
・カメラではなく照明の当たり具合に問題がある人
みたいな感じです。通常のスポットライトやもっと大がかりな照明とは違うので効果は値段相応ですが、蛍光灯なのであまり熱くならないのは個人的に非常にウレシイ。また、光源となる蛍光灯もスパイラルタイプだとさらに明るくなるので、純粋に照明の明るさに不満のある人も使いようによっては満足できるかと。
今後の課題としてはやはりライトスタンド。こっちの40センチ四方のタイプのようにテーブルトップアームがついていないとやはり取り回しがちょっと苦しいというかやりにくい。特に真上から照らしたい場合にキツイので、できれば揃えたいところ。というか最初からセットで売って欲しかった……。
全体的にはGIGAZINEみたいに山ほど撮影しまくるような場合であればかなりお役立ちなのではないかと。あとヤフオクなどに出品する場合の撮影用。こういうのがあるとかなり便利っぽい。それからネット上でものを売っている人。商品撮影などは確かにコレを使って小さなスタジオを常設して部屋の端っこにでも作っておけば格段に楽になるのではないかと。
ぶっちゃけ、明るくしたいだけならデジカメの露出補正をいじる方が楽でなおかつ効果大です。色合わせもホワイトバランスを照明の種類に応じて変更するか、ホワイトバランス機能の優秀な機種に買い換える方が根本的な解決になります。これはそれ以上のレベルを求める人向けなので、そこのところだけ要注意。実際に展示してある実物を見て、それを使って試しに撮影してみればどういう種類の商品なのかが実感できます。
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