人間工学デザインのマウスを使うと肩こりや腕の疲れがマシになる
慶應義塾大学 SFC 研究所 (湘南藤沢キャンパス) の福田研究室が、マイクロソフトのエルゴノミクス デザインのマウス製品に注目して研究を行った結果、初回の実験では評価者から、「2週間ないし、それ以上の時間をかけると使いやすさが実感できる製品」「使用しているうちに肩こり、腕の疲れが感じられなくなった」という肉体的な感覚に関する考察が得られたとのこと。
この結果からさらに限定的な実証実験をした結果、「使い込むほど良さがわかるマウス」だということがわかったそうです。
正しいマウスの持ち方などの詳細は以下の通り。
慶應義塾大学 SFC 研究所 (湘南藤沢キャンパス) の福田研究室が、マイクロソフトのエルゴノミクス デザインのマウス製品に注目
今回使用した製品は「Microsoft Natural Wireless Laser Mouse 6000 ( マイクロソフト ナチュラル ワイヤレス レーザー マウス 6000 ) 」、こんな形のマウスです。
で、福田研究室によるとこの「疲労軽減を目指す」エルゴノミクス デザインの潜在的な優位性を見出すことができたらしい。従来のマウスと異なる独特な形状をしているにもかかわらず、従来型マウスの慣れが後押しする使用感と遜色がなくなっただけでなく、人によってはこの妙な形のマウスの方が使いやすいと感じるまでに向上したとのこと。
また、このことは異なるマウスを用いた眼球運動の測定値と大きな差異が見られなかった結果からも判明しており、一定期間連続使用した経過による主観的評価では「使い込むほど良さがわかるマウス」という評価結果。
これが眼球運動測定の実験風景
こっちはNatural Mouse に対する主観評価(使用経験別による比較)。経験者の1週間使用後の評価が一番高く、次に経験者、初心者の順番。
で、これが正しい人間工学デザインマウスの持ち方。肘を軸に、横から手を添える。
なお、どういう理屈でどれぐらい「疲労軽減度」が現れるかなどについては今後の検討事項だそうです。そのうち、疲労軽減度が数値化されて各個別のマウスやキーボードでわかるようになるのかも。
ちなみにこの実験の内容や方法、および実験結果について福田研究室が主導で行っているものであり、評価用サンプル マウスの貸与を除いて、マイクロソフトによる情報の改竄や捏造及び研究費等の金銭授受等は一切ないそうです。
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