サイエンス

カラスはやはり賢いことが脳地図作成で判明


体重に対する脳の重さの指標として「脳化指数」というのがあり、これがヒトは10.0、チンパンジーは4.3、サルは2.0、ネズミは0.6、ハトは0.4、ニワトリは0.3となっているそうですが、なんとカラスは2.1だそうで。サルよりも上ですね……。大体、10グラムから13グラム程度だそうです。

しかし、どの部分が発達しているか不明だったそうなのですが、慶應義塾大学人文COEの渡辺茂教授・伊澤栄一准教授のグループが世界で初めてカラスの脳地図を作成することに成功。5月14日よりウェブサイト上で公開されるそうです。

その脳地図の一部画像など、詳細は以下の通り。
[PDFファイル]やはりカラスは賢い 世界で初めてカラスの脳地図作成に成功

5月14日より公開予定のアドレスはココ。
http://www.cirm.keio.ac.jp/db/bird_brain/

で、これがカラスの脳地図の一部。標本写真の点線部分が巣外套・高外套です。


今回の脳地図の作成により、カラスの脳は、思考や学習、感情をつかさどる大脳が極めて大きく、また大脳の中でも巣外套や高外套といわれる知的活動に関係する部分が大きく、よく発達していることが判明。この巣外套や高外套は、ヒトを含めた哺乳類の大脳皮質の「連合野」(視覚野や聴覚野とは異なり、視覚や聴覚などの複数の情報が交わる領域)と呼ばれる部分に相当すると考えられており、複雑な情報処理を可能にしていると推察されているそうです。一般にカラスは賢いと言われていますが、今回の脳地図の作成により科学的に実証された形になるとのこと。

それにしても結構複雑な情報処理ができるのですね……カラスと目があった経験がある人はわかると思いますが、確実にあの目には知性が宿っている……。

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in サイエンス,   生き物, Posted by darkhorse

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