全世界の電子メールの94%がスパムに
以前取り上げた記事によると、Postiniという会社が行った2006年5月の集計によると、250億通の電子メールのうち、実に86%がスパムメールだったそうですが、同じ会社が行った集計によると、2006年12月に送信されたメールのうち、実に94%がスパムメールだったとのこと。
スパム以外のメールが6%ですか…。
詳細は以下の通り。
Spam Made Up 94% Of All E-Mail In December - News by InformationWeek
この記事によると、Postiniがまとめたレポートの中で、2006年12月に送信されたメールの94%がスパムであり、2006年は前年と比べてスパムメールの量が147%増加しているとしています。そしてスパムメールの増大の理由として、スパム送信業者に乗っ取られ、思いのままに動く100万台を超える「ゾンビPC」同士がつながったネットワークである「bot net」が構成されていることを挙げています。「bot net」に関しては以下のリンク先が詳しい。
ボットネットとは 【bot net】 - 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words
また問題はスパムメールの数の増加だけでなく、スパム送信業者はbot netを用いることによって、乗っ取ったPCだけでなく、回線をコスト無しで使うことができるため、スパムフィルタを通過してしまうようなサイズの大きい画像付きスパムメールを次々と送信してくることから、スパムメール一通ごとのデータサイズが増大していることも問題だとのこと。これにより企業がメールの処理のために必要なメールサーバーのシステムの要件が、前年と比べて334%まで膨れあがり、企業によってはメールサーバーのシステム停止を引き起こしているそうです。
・関連記事
最強の呼び声高いブログ用対スパムプラグイン「Akismet」 - GIGAZINE
世界中のスパムメールの80%がこの200人によって送信されている - GIGAZINE
グーグルを利用した罠ドメイン「Goggle.com」はどれぐらい危険なのか? - GIGAZINE
2006年度のウイルス感染被害は倍増、傾向は目的指向に - GIGAZINE
情報セキュリティ白書2006年版に示されている「10大脅威」とは? - GIGAZINE
オープンソース手法で開発される各種マルウェアについて - GIGAZINE
悪意あるソフトの80%はアンチウイルスソフトが効かない - GIGAZINE
・関連コンテンツ