350万枚のワールドカップチケットに埋め込まれた「RFID」とは何か?
昨日から始まったワールドカップですが、そのワールドカップの入場チケットにはすべて「RFID」が使われており、購入時に回答したデータ(住所氏名年齢など)が含まれており、全12カ所の会場に入場する際にデータベースと照合して合っているかどうかの確認をするそうです。これは偽チケットが出てくるのを防止するための策らしい。
PCWorld.com - Security Scores Big at World Cup Tournament
ワールドカップチケットはこんな見た目です
http://flickr.com/photos/charliux/139259034/
http://flickr.com/photos/charliux/139259027/
で、「RFID」という名前をよく聞くもののそれが何なのか、どのような使用例があるのか、その実態を調査してまとめてみました。
まずは一番簡単なRFIDの基本について。
1分でわかるRFID:ITpro
RFIDとは「Radio Frequency ID」、つまり無線ICタグということ。小型ICチップと金属製のアンテナ、この2つの部品で構成されています。
RFIDはバーコードのような利用形態を想定して作られているため、よくバーコードと比較される。記録できる容量はバーコードよりはるかに多く、最大通信距離も2mほどある。最大の利点は一括で読み取ることができるという点。また、丈夫で不正複製もされにくい。コストが少々高いが今回のワールドカップチケットのようなものの場合、RFIDは最適な方法でもある。
また、今回のワールドカップチケットのようにデータベースセンターと連動させることにより、RFIDチケット自体にはIDだけを埋め込んでおき、そのIDに対応した情報はRFID対応リーダーで読み取った際にデータベースと照合するという方法もある。こうすれば直接RFIDに情報が記録されることはなく、対応したデータベースと接続できるRFIDリーダーでなければ意味が無くなる。今回のワールドカップチケットも同様の仕組みと考えられている。
RFID - Wikipedia
電池の内蔵されていないタイプは電波を受信した際にその電波自体をエネルギー源とするが、RFIDの中には電池をあらかじめ内蔵したタイプもある。その場合、通信距離が10m~100mとなり、リーダーが存在しない状態でも電波を発することができる。
RFIDの主な用途としては流通、履歴管理、物品管理、位置情報などがある。
RFID関連の実用例などの最新ニュースは以下が詳しい。
ITpro フォーカス:RFID-無線ICタグの実用化情報
マイクロソフトのサイトにもRFIDの解説や .NET Framework を使用したシステムの開発例が掲載されている。
RFID 入門
RFID ホーム
実際の実用例は以下に多くの例が掲載されており、実社会でどのように利用されてきているのかがよくわかる。
【特別企画】RFIDレビュー - CIO Online
日本におけるRFIDの普及に関しては下記サイトに簡単なまとめがある。特にコスト面での課題解決として1個5円でタグが生産できるようになった点は要注目。最初は1個数十円かかっていたので10分の1ほどになった計算になる。
プレスリリース 日本におけるRFIDの普及
在庫補充でRFIDを導入して効率的になったという例は以下。
ウォルマート「RFIDタグで在庫補充が3倍効率的に」
なお、金属とは干渉するので貼ることができないといった問題もクリアされつつある。
金属に貼り付け可能なRFID 「オンメタルRFID」 (ICタグ)|モジュール|エレクトロニクス関連製品|製品情報|三菱マテリアル
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in メモ, ハードウェア, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article What is "RFID" embedded in 3.5 million w….