インターネット全転送量の3分の1はBitTorrent
国内レベルではなく全世界レベルでインターネット全体の転送量、つまりトラフィックを見た場合、実に3分の1がBitTorrent関係ということが最近の調査で明らかになりつつあるとのこと。
そのため、海外のプロバイダの中には月間40GBまでの転送しか認めないなどの転送量規制や速度規制に乗り出すところが増えているとのこと。日本でも同様の事例が起きていますが、やはり海外でも起きているようですね……具体的に何が起きているのかをまとめてみました。
BBC NEWS | Programmes | Click | BitTorrent battles over bandwidth
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/click_online/4905660.stm
BBCによると、帯域を多く使用する人にはそれなりの料金を払ってもらいたいというのが各プロバイダの本音らしい。追加投資を行って帯域を確保しても、月額一定料金で使い放題プランだと割に合わないというわけ。確かにP2P関連のファイル共有ソフトは、ブロードバンドにとってキラーコンテンツではあるが、それにも許容限度がある、と。
特に頭が痛いのが通常のユーザーとの転送量格差。通常のユーザーはパソコンの前にいるときだけ転送が発生するが、P2Pファイル共有ソフト使用ユーザーの場合は最初にファイル共有の設定をすればあとは放置が基本。そのため、延々と転送が続くため、余計に転送量が増加していき、プロバイダのお財布事情を圧迫するらしい。
この転送量問題を解決するために、BitTorrent関係の転送だけを見つけ出して速度規制を行ったりする装置が今、海外のプロバイダの間で出回っているとのこと。日本でも例のWinnyのせいで同じような感じにはなってますが。
しかし海外のBitTorrent関係のプログラマーたちはコレに敢然と立ち向かい、プロトコルを暗号化することでパケットからBitTorrent関係であるということがバレないようにしてこの規制装置をくぐり抜けているらしい。もちろんその分だけCPUに負担がかかるが、転送速度を規制されるよりはマシという判断らしい。
プロバイダの本音としては、携帯電話のパケット代金のごとく、利用した転送量に応じて課金するというプランが望ましいらしい。水道や電気、ガスと同じく、使った分だけ払ってください、ということ。そうすればきっと接続しっぱなしで転送し続けるヘビーユーザーはいなくなり、たとえBitTorrentのような帯域食いのソフトを使っていても必要以上の転送は行わないでしょ、ということ。
ちなみに、日本のプロバイダ規制事情は以下のサイトが詳しいです。
ISP規制情報Wiki
http://isp.oshietekun.net/
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