FirefoxによってMozilla Corporationは7200万ドル儲けたらしい
あれ?Mozillaって非営利組織じゃないの?と思ったあなたは勘違いをしています…それは昔の話。今は営利目的の新会社「Mozilla Corporation」があるのです。
詳細は以下の通り。Mozilla Foundation、営利目的の新会社「Mozilla Corporation」を設立
7200万ドルというのがどういう根拠のある数字なのかは不明です。ただし、収益を上げる構造は分かっています。
Technoogle >> Blog Archive >> Mozilla is making money from Firefox
まずFirefoxをインストールすると検索専用の独立したバーがあります。これが収益源。これを使って検索し、検索結果に表示されているGoogleの広告をクリックすると大体8割がMozilla Corporationの収益になるという仕組みです。1クリック10円に設定している広告主の広告であればそのうち8円がMozilla Corporationに、残り2円がGoogleにという感じ。
実際には広告によって単価はかなり違い、私も広告を出したことがありますがジャンルによっては1クリック100円とか、安いのだと10円ぐらいです。しかしちりも積もれば何とやら、まさかそこまでいっているとは……というか、私はこんなこと(Firefoxで検索すると収益になる)は常識の範疇の知識だと思っていたのですが、どうやら海外ではほとんどのユーザーはこのことを知らなかったらしく、衝撃が走っています。
追加しておくと、Google Adsenseプログラムの一環として存在しているFirefox紹介プログラムについても同様で、ダウンロードされてインストールされるだけではカウントされず、さらに1日使用されるごとにすこしずつ紹介者に支払われる構造です。なので、継続して使ってもらえないとあのアフィリエイトは収益にならないというわけ。これにはGoogleのCookieを使用しており、デフォルトで組み込まれるFirefox用のGoogleツールバーがその裏方で、起動するだけで検索していなくてもGoogleからCookieを取得するという仕様です。
で、肝心要の7200万ドルの使い道。
Mozilla Foundation 再編成
Mozilla Corporation からの収益 (またはその一部) は Mozilla Foundation がさらに目標を達成するための資金として還元されるのでしょうか?
Mozilla Foundation への慈善寄付であれ Mozilla Corporation による収益であれ、Mozilla Foundation および Mozilla Corporation によるすべての収入は、それが Mozilla Foundation または Mozilla Corporation によって管理されているかに関わらず、Foundation のさらなる使命遂行のために使用されます。
ちなみに従業員数は36名、カリフォルニア州マウンテンビューに本拠地があります。このFirefoxによる収益構造は日本では割と昔から知られています。GoogleだけでなくAmazonとかも使ってるんですね。
しげふみメモ:Firefoxの検索バーでアフィリエイト
しげふみメモ:Firefox 1.0.1, 1.0.2のAmazonアソシエイトID
なるほど、誰かのパソコンに親切心でFirefoxをインストールしてその際に検索結果につくアソシエイトIDなどを自分のものにする、と……ということはパソコンのサポートをしている人がいつのまにかこういう仕掛けを施すとか、パソコン教室のパソコンに全部こういう設定をするとか家電量販店のパソコンに同様の仕掛けを組み込むとか、ネットカフェでもやってみるとか、もう可能性が無限大に広がりますね(だめです、規約違反の場合もあります)
[☆] ブラウザのAmazon検索バーを使うとアフィリエイトIDがつく
Operaも同じことをしていた時期があったようで。今はどうなんでしょ?あと、有名どころだと例のSleipnir2もですかね。
Sleipnir 2.00 の検索バーでAmazon 検索をするとアフィリエイトになる | alectrope
というわけで、ダウンロードして使う度にGIGAZINEに収益がもたらされるすばらしい独自仕様のFirefoxを配布しようと思いま(削除)
・関連コンテンツ