InstagramとFacebookで親パレスチナ的投稿をするとシャドウバンされるとの報告が相次ぐ、Metaはバグだと主張

パレスチナ・ガザ地区のイスラム原理主義組織であるハマスとイスラエルの大規模衝突により、両勢力の戦闘や被害の様子がSNSで大量に拡散されています。しかし、InstagramやFacebookではガザ地区の状況を伝える親パレスチナ的な投稿がブロックされていると、多くのパレスチナ支持者のユーザーが訴えています。これに対し、Metaは投稿の削除は不具合であると発表しました。

Social Media Users Accuse Facebook, Instagram of Suppressing Pro-Palestinian Posts - The New York Times
https://www.nytimes.com/2023/10/16/world/middleeast/israel-hamas-war-social-media.html

Journalists & Activists Use Humour To Bypass Meta's Alleged Shadow-Banning Amid The Conflict - DeadAnt
https://deadant.co/journalists-activists-use-humour-to-bypass-metas-alleged-shadow-banning-amid-the-israel-palestine-conflict/

Instagram, TikTok 'shadow ban' pro-Palestine users, reports
https://www.newarab.com/news/instagram-tiktok-shadow-ban-pro-palestine-users-reports

ソーシャルメディアで、特定のコンテンツが検索しても見つからなくなったり、フィードなどに表示されなくなったりすることを「シャドウバン」といいます。

パレスチナとイスラエルの紛争では、多くの情報が共有されていますが、一部のユーザーからは「特にパレスチナの被害やパレスチナの民間人への支援を呼びかけるメッセージが集中的にシャドウバンされている」との指摘が相次いでいると、複数のメディアが報じました。

シンクタンクであるHampton InstituteはXへの投稿で「InstagramとFacebookはイスラエルおよびパレスチナの歴史に関する投稿を積極的にブロックしており、しばしばそれを『技術的困難』と偽っています」と述べています。

また、イギリスを拠点とする汎アラブ系ニュースサイト・The New Arabによると、TikTokのクリエイターらも、「パレスチナを支持する内容を含む動画が削除された」と主張しているとのこと。

シャドウバンに対抗するため、SNSユーザーらは投稿に無関係な画像を添付したり、ガザ地区やパレスチナに言及する際に意図的なスペルミスを混ぜたりして、プラットフォームの自動的なチェックを欺こうとしています。

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親パレスチナの投稿が集中的にシャドウバンされているとの主張に対し、Metaは投稿の内容とは無関係なバグが原因だと説明しています。

Metaの広報責任者であるアンディ・ストーン氏は「リールとフィードの投稿を再共有するすべてのストーリーズに影響を与えるバグを特定しました。これは、リールとフィードの投稿がユーザーのストーリートレイに適切に表示されず、リーチが大幅に減少するものです。このバグは世界中のアカウントに等しく影響を及ぼし、コンテンツの主題とは何の関係もありませんでした。そして、私たちはこれを可能な限り速やかに修正しました」との声明を発表しました。