40メートルも熱湯が噴き上がる巨大間欠泉を4K画質のハイスピードカメラで捉えたド迫力ムービーが圧巻

地熱によって温められた地下水が水蒸気となって数十mもの高さにまで噴き出す温泉は「間欠泉」と呼ばれ、アイスランドの活火山帯やアメリカのイエローストーン国立公園、日本では大分県の柴石温泉にある龍巻地獄などが有名です。そんな間欠泉が噴出する様子を、4K画質・1000fpsで撮影可能なハイスピードカメラで撮影したムービーを、さまざまなものをスーパースローで撮影するThe Slow Mo Guysが公開しています。

Iceland’s Geyser in 4k Slow Mo - YouTube

活火山が多数存在するアイスランドのストロックル間欠泉は、自然の迫力を間近で見ることができる観光スポットとして人気があります。

司会進行を務めるのはGavin David Free氏(以下、Gav)とDaniel Charles Gruchy氏(以下、Dan)の2人。4K・1000fpsで撮影可能なカメラ「Phantom Flex4K」でストロックル間欠泉で温泉水が噴き出す様を捉えるつもりだと語っていたところ……

さっそく後ろで間欠泉が噴出。ストロックル間欠泉では5～10分おきに沸騰した地下水が噴出するそうです。辺りには硫黄の匂いが立ちこめているのか、「なんだか卵のような匂いがするね」とGav。

雨が降る中、さっそくカメラを設置して撮影を開始。

泉の水面がゆっくりと、もこっと盛り上がり……

あっという間にものすごい大きさの水柱が立ちます。

間欠泉にズームをして噴出の様子を再度確認。下から湧き上がる水蒸気の泡で青い泉が白く染まり、まるでドームのように盛り上がったかと思うと……

水蒸気がドームを突き破ります。

泉のドームがまるで針でつついた風船のようにはじけて、あっという間に温泉水は巨大なしぶきとなって、空高く舞い上がります。映像を確認したGavは「まるで巨人のように大きな水蒸気の泡が水面下で爆発している」と感心しきりです。

Phantom Flex4Kや長い接続ケーブルを持ち上げるために、業務用の大型ドローンを使うことに。なお、ストロックル間欠泉の周辺はドローン飛行が禁止されていますが、今回は撮影のために特別な許可を得たとのこと。

これがPhantom Flex4K

空高く舞い上がるドローン。ドローンとカメラの操作は専門家が行っています。

実際にドローンから撮影した映像を見ると、遠目で見てもわかるレベルで泉の水面が大きく盛り上がっていて……

水蒸気の泡が突き破ってまっすぐに上へと噴き出します。

熱湯が噴き出す高さはおよそ40メートルで、12階建てのビルと同じくらいの高さ。この角度から間欠泉が撮影されるケースはほとんどなく、地上からは得られない映像にGavとDanも大興奮の様子を隠せません。

かなり迫力のある映像ですが、それでも満足できないGavが「噴出口をちゃんと上から撮影してみたい！」と提案。「そんな映像は誰も見たことないだろうね」とDanが同意し、噴出口のほぼ真上にドローンを動かすことに。「この映像は金になるぞ！」とはしゃぐGavですが……

噴き出す間欠泉の熱湯にドローンが飲み込まれて「なんてこった！」と思わず絶叫。

驚くDanの横で、ドローンの操縦者が苦笑いを浮かべています。

煮えたぎる熱湯を浴びてしまった、11万ドル(約1200万円)の超高級カメラを慌ててチェックするGav。

噴き上がる水蒸気に飲まれながらも、映像はしっかり撮影できていた様子。泉の底から水蒸気の泡がぼこりと浮かんでくる様子がはっきりと映っています。

水面に達した泡は、泉をぐぐっと持ち上げて……

水面を突き破って噴出します。

カメラに向かって、一気に熱湯が吹き上げてきて……

画面がキラキラと光る水しぶきに覆われます。4K画質・1000fpsによるスローモーション撮影のおかげで、噴き上がる水滴の1つ1つをはっきりと見ることができます。間欠泉のすさまじい迫力に「まるで地球がくしゃみしているようだよ」とGav。

間欠泉に飲み込まれたドローンとカメラも無事だったようで、場所を移して撮影を行うことに。2人がやってきたのは、アイスランドの「ゴーザフォス」と呼ばれる巨大な滝。

荘厳な風景から、神話や伝説の舞台にもなっていることで知られるこのゴーザフォスをPhantom Flex4Kで撮影したらどんな映像になるのかは、ムービーから確認できます。