クトゥルフ神話やラーマーヤナなどをベースにしたオムニバスアニメーション映画「Force of Will the Movie」
アメリカやヨーロッパで親しまれる日本発のトレーディングカードゲーム「Force of Will」の世界観を基にしたオリジナルオムニバスアニメーション映画「Force of Will the Movie」が2018年に公開されます。映画の中では複数のアニメ作品がオムニバス形式で流れるようで、記事作成時点ではクトゥルフ神話ベースの「L.S」、ヒンドゥー教の二大叙事詩であるラーマーヤナをベースとした「RAAM -THE BRIDGE TO LANKA-」、そしてストーリーのベースなどは一切不明な「Pinocchio」といった3作品の存在が明らかになっており、ストーリーの一部を垣間見ることができるトレーラーも公開されています。
まずは、Force of Will the Movieがどんなプロジェクトなのかを紹介するムービー。
FoW the Movie 2018 紹介ビデオ - YouTube
「Force of Will the Movie」
Force of Will the Movieは世界的に有名なトレーディングカードゲーム「Force of Will」にインスパイアされたオムニバスアニメーションムービーです。
各作品は次世代のアニメーションディレクターたちによるさまざまなビジョンが反映される予定。
Force of Will the Movieは約15分の短編アニメーション6作品によるオムニバス形式のアニメーション映画。それぞれの作品は異なるディレクター(監督)によりディレクションされます。Force of Will the Movieに参加するディレクター6人は以下の通り。
日清カップヌードルのCMとして放送された「FREEDOM」や、アニメ「東京喰種トーキョーグール」で監督を務めた森田修平さんが監督を務めるアニメでは、キャラクターデザインを田中達之さんが担当し、YAMATOWORKSが制作を担当します。
「ガッチャマンクラウズ 」や「神撃のバハムート GENESIS」などでCG監督を務めた須貝真也さんが監督を務めるアニメでは、ゾンビをテーマとした作品が作られます。キャラクターデザインを島村秀一さん、メカニカルデザインを柳瀬敬之さん、制作はサブリメイションが担当。
「牙狼〈GARO〉-炎の刻印-」や「劇場版 GARO DIVINE FLAME」で監督を務め、「ユーリ!!! on ICE」のエンディングアニメーションの絵コンテ・演出・原画も担当した林祐一郎さんが監督を務めるアニメでは、ワールドデザインは天神英貴さん、CG監督はカネモトマコトさん、制作は台湾の大手CG制作会社であるTWR Entertainmentが担当します。制作するアニメは西遊記をテーマにしたもので、ガンアクションありCQBありのハイスピードスーパーアクションになるとのこと。
タイのアニメーション制作会社であるRiFF STUDIOが制作を担当する作品もあります。
絵本アプリの作成を行ってきた「GranSky Studios」もオムニバス形式の作品の中のひとつを制作する予定で、監督・キャラクターデザインを鈴木麻紀子さんが担当します。
そしてディレクターを務める6人のうちの最後のひとりが、森江康太さん。監督・脚本・CG制作を一人三役で挑み、ピノキオを題材にしたアニメを作ります。
そんなForce of Will the Movieの作品の中のひとつであり、森田修平さんが監督を務めるのが「L.S」。クトゥルフ神話をベースとした物語で、既にトレーラーおよび制作スタッフなどが公開されています。
Force of Will the Movie第一弾パイロットフィルム 【L.S】 - YouTube
紙の舞う中でひとりたたずむ少女……
何かを目にして頭を抱えます。
場面が変わって紙に何かをひたすら書き殴るシーン
書斎のような場所でひたすら何かを書き続けますが……
急に不気味な形の影が動き出します。
影の方をにらみつける少女。
制作はYAMATOWORKS
書斎の紙が舞います。
場面は変わって屋外のシーン。奥から……
電車が吹っ飛んできます。
しかし、後ずさりすることなく何かをにらみつける少女。
音楽はやまだ豊さんが担当。
書斎のシーンに戻り、影から得体の知れないバケモノのようなものが現れます。
再びシーンが変わり、何かから逃げるように走り回る少女。
ぶつかった相手は人ともバケモノともとれそうな謎の存在。
監督・演出は森田修平さんが担当、アートディレクションは田中達之が務めます。
ビッグ・ベンっぽい時計台の横に巨大なひとつ目が出現。
さらにタコのようなイカのような謎のバケモノも登場して……
時計台を破壊。
少女が何かを書き殴るシーンに戻りますが、文字の大半が黒く塗りつぶされています。
これらのバケモノは一体何なのか……?
紙をクシャクシャに丸めて……
何かを祈るように手をギュッと握りしめます。
場面は変わり、今度は塗りつぶすことなくスラスラ文字を書く少女。
辺りに紙が舞って……
大量の紙の中で倒れる少女。
発表されている「L.S」のスタッフは以下の通り。
監督・演出:森田修平
アートディレクション:田中達之
脚本:黒史郎
CGI監督:石川優希
アニメーション:坂本隆輔、吉野功一
モデリング:澤田覚史、佐々木達也、坂本隆輔、吉野功一
撮影:坂本隆輔、吉野功一、佐々木達也、島袋南美
美術:佐々木達也
アニメーション協力:青木康浩
3Dアシスタント:高浜真朱也、本多紗織、権瓶彰、新垣茉衣
楽曲制作:やまだ豊
制作:YAMATOWORKS
編集:柳編集
音響:スタジオ叶音
レコーディングプロデュース:株式会社カレント
クリエイティブプロデュース:アスラフィルム
タイトルロゴ:平賀智尋
タイのアニメーション制作会社であるRiFF STUDIOが制作を担当する「RAAM -THE BRIDGE TO LANKA-」のトレーラーも公開されています。
Force of Will the Movie第二弾トレーラー 【RAAM -THE BRIDGE TO LANKA - 】 - YouTube
「RAAM -THE BRIDGE TO LANKA-」は、ヒンドゥー教の二大叙事詩であるラーマーヤナをベースとした物語。
ですが、登場したのは宇宙服のようなパワースーツのようなものを着用した男性。
ダイナミックな動きからポージングをとると……
顔が発光して……
マスクに覆われました。
そのまま走り出し……
ダイナミックな動きとカメラアングルを披露しまくってくれます。
さらに、黒色の敵キャラクターと戦闘開始。激しいアクションシーンが繰り広げられており、そのクオリティの高さに驚かされます。
最後は2人がドアップになって……
「RAAM -THE BRIDGE TO LANKA-」のロゴ。ヒンドゥー教の二大叙事詩であるラーマーヤナをベースとした物語とのことですが、一体どんなストーリーになっているのでしょうか。
なお、「RAAM -THE BRIDGE TO LANKA-」の制作スタッフは以下の通り。映画「放課後ミッドナイターズ」でプロデューサーを務めたモンブラン・ピクチャーズの平田武志さんがプロデューサーとして参加しています。
制作会社:RiFF STUDIO
ディレクター:Veerapatra Jinanavin
脚本:Sornperes Subsermsri
キャラクターデザイン:Chakrit Nonkome
クリエイティブプロデューサー:熊本周平(BIGFOOT Inc.)
プロデューサー:PanidaDheva-aksorn(Byte in a cup Co., Ltd.)、平田武志(モンブランピクチャーズ株式会社)
さらに、森江康太さんが監督・脚本・CG制作を担当する「Pinocchio(ピノキオ)」のワンシーンが、Force of Will the Movieの公式Facebookページ上でチラ見せ公開されています。
謎の美少年が登場するムービーが2本公開されており、ピノキオを題材にしたストーリーとのことですが一体どのような作品になるのか……。
なお、Force of Will the Movieの公式Facebookページ上では制作過程などを紹介するムービーやイラストが公開されています。
Force of Will The Movie
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