米軍はF-35戦闘機を含む多くの軍用機にレーザー兵器の搭載を狙っている
By Forsvarsdepartementet
アメリカ軍が開発を続ける戦闘機「F-35」に小型のレーザー兵器が配備される予定であることを軍関係者が明言しました。この小型のレーザーはF-35だけでなくあらゆる軍用機への配備が検討されています。
Official: Marine Corps Could Equip F-35B with Laser Weapon - Blog
http://www.nationaldefensemagazine.org/blog/Lists/Posts/Post.aspx?ID=2286
2016年8月30日にワシントンD.C.で行われた軍関係者と記者との朝食会の場で、アメリカ軍海兵隊のロバート・ウォルシュ中将が、「F-35戦闘機にレーザー兵器を配備することは、まさに海兵隊が関心を持っている重大事だ」と述べ、レーザー兵器をF-35戦闘機に配備する予定であることを明言しました。
ウォルシュ中将によると、すでにアメリカ海軍研究所(ONR)は10kWクラスのレーザーのデモンストレーションを行っていますが、今後は30kWクラスの高出力レーザーに開発の力点が移っていく予定だとのこと。F-35などの軍用機に配備される予定のレーザーは極めて高い精度を持つことから、敵が陸上から発射する地対空ミサイルや、敵の戦闘機が発射する空対空ミサイルを迎撃する目的で使われると予想されています。
ウォルシュ中将は、小型のレーザー兵器はF-35だけでなく、攻撃ヘリコプター「AH-1 コブラ」や「MV-22 オスプレイ」など他の軍用機への配備も計画中だとのこと。指向性エネルギー兵器のレーザーは、小型化への開発競争に突入しているようです。
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