攻撃ヘリコプター「アパッチ」にレーザー兵器を搭載する試験に米軍が成功、実戦投入は近いとの予想も


アメリカ軍が運用する攻撃ヘリコプター「AH-64 アパッチ」に、レーザー兵器を搭載する試験が行われ、成功しました。レーザー兵器で武装したアパッチの実戦配備は、比較的速やかに行われると見られています。

Raytheon: Laser strike - A high energy laser mounted on a helicopter shoots a target in groundbreaking test
http://www.raytheon.com/news/feature/high_energy_laser.html

"Laser Apache" Has Successfully Zapped Targets On White Sands Missile Range - The Drive
http://www.thedrive.com/the-war-zone/11840/laser-apache-has-successfully-fried-targets-on-white-sands-missile-range

レーザー砲を搭載したアパッチは、以下のムービーで確認できます。

First-ever helicopter-based firing of High Energy Laser - YouTube


これが世界で初めてレーザー兵器を搭載したヘリコプター「アパッチ」。テストは2017年4月にアメリカ・ニューメキシコ州にあるホワイトサンズ・ミサイル実験場で行われました。


機体側面に搭載した燃料タンクのような形のレーザー砲。


レーザー砲は米軍と軍事企業Raytheon(レイセオン)によって共同開発されたもの。


かなりコンパクトなレーザー砲の大きさと形状から、軍事専門家は「実戦投入は想像以上に早い可能性がありそうだ」と指摘しています。


高電圧に耐えるためなのか、太いケーブルが機体をはっています。


飛行テストスタート。


もちろんレーザー砲は目視不能。実際にレーザー砲が放たれた場面がムービーで映っているのかどうかは確認できません。


レーザー攻撃を想定したイメージ映像はこんな感じ。アパッチに搭載したレーザー砲は、ヘリから直線距離で1.4キロメートルの範囲にあるターゲットを攻撃できるとのこと。


ターゲットを拡大。


さらに拡大。


狙っていたのは小型の戦車。ターゲットを正確にとらえるために、さまざまな電気光学式赤外線センサーからなる「Multi-Spectral Targeting System」を使って、ターゲット情報や周辺状況の認識、レーザービーム制御を実現したとのこと。「静止するターゲットに対して、上空を飛行するアパッチからレーザーエネルギーを集中させることに成功した」とRaytheonは明らかにしています。


Raytheonによると、テストではさまざまな高度、風速の中で、旋回中などを含む飛行シーンでレーザーでターゲットに狙いを定めることに成功したとのこと。レーザー砲搭載アパッチの攻撃力を証明することに初めて成功したと声明を出しています。


攻撃ヘリに搭載できるミサイルにはサイズの制約があり、ターゲットに近づきすぎると攻撃ヘリ自体が対空誘導弾などで撃退される危険があります。また、上空高くからの爆弾を使った攻撃ではターゲットを絞り込むことが難しく誤爆を伴いやすいという問題もあるとのこと。このため、攻撃ヘリの攻撃力を高める手段としてレーザー兵器は非常に理にかなっており、今回アパッチに装備されたサイズのレーザー兵器であれば、他のヘリコプターへの転用も比較的容易であることから、ヘリコプター用レーザー兵器の開発は活発化しているようです。

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