取材

令呪を宿したスタッフがゲーム開発裏話&新情報も発表した「Fate/Grand Order」トークイベント


TYPE-MOON初のスマートフォン向けアドベンチャーゲーム「Fate/Grand Order」の声優陣&開発陣によるスペシャルトークイベントがマチ★アソビvol.16で行われ、マチ★アソビでしか聞けないようなトークや裏話が繰り広げられました。

マチ★アソビ Fate/Grand Order
http://www.machiasobi.com/events/fgo.html

【重要・時間変更のお知らせ】【カルデア広報局より】マチ★アソビVol.16出展情報&記念プレゼントについて | Fate/Grand Order 公式サイト
http://news.fate-go.jp/2016/fqeeah/

「Fate/Grand Order」のトークイベントはマチ★アソビvol.16の初日に2回にわたって開催されました。1回目は、あわぎんホールで行われた「マチ★アソビSPトークイベント」。


あわぎんホールのロビーでは、Fate/stay nightのセイバー&切嗣がお出迎え。


会場には800人以上のお客さんが詰めかけ、座席はほぼ満席でした。アニプレックス宣伝担当の金沢利幸さん、マシュ・キリエライト役の種田梨沙さん、アルトリア・ペンドラゴン役の川澄綾子さんが登壇して、トークがスタート。


ゲーム内では4月27日から5月18日まで、アニメ「Fate/Zero」のキャラクターが数多く登場して第四次聖杯戦争当時の新たな物語を描くイベント「Fate/Accel Zero Order」が開催中。種田さんと川澄さんが来徳記念にピックアップ召還を行ったところ、2人ともゲーム初登場のサーヴァント「イスカンダル」を引き当てて、思わず悲鳴が出てしまうほど嬉しかったそうです。

Fate/Accel Zero Orderは「Fate/Zero」の原作者・虚淵玄さんがオリジナルストーリーを書き下ろしていて、序盤からユーザーのハートをつかむ物語になっているそうです。アニメでは悲しい結末を迎えたキャラクターも、ゲームでは愛らしさが感じられる場面もあるとのこと。序盤のACT-1では新たなキャラクターとの出会いがあり……


ACT-2ではケイネスや、黒スーツ姿のセイバーなどが登場し、Fate/Zeroを見た人ならニヤッとできるエピソードが満載。


また、赤いフードを被った謎のサーヴァントが登場するなど、Fate/Zeroとは異なるストーリーもイベントの魅力のひとつ。


ここで、FGO PROJECTのクリエイティブディレクターを務める、DELiGHTWORKSの塩川洋介さんが登場。Fate/Grand Orderのサービス開始後から開発チームに参加したという塩川さんは、主にゲーム内イベントの企画や、ゲームシステムの改修・改善・追加、さらに大きな仕事として、ユーザーやTYPE-MOONからのリクエストをゲームに実装するなど、開発の中心に立っているとのこと。前回は「空の境界」とのコラボイベントを開催したところ、たくさんのユーザーがイベントに参加したので、空の境界イベントを超えたいという思いでFate/Accel Zero Orderの企画にあたったそうです。実際には開発陣の想定よりも多くのユーザーがFate/Accel Zero Orderに参加し、ユーザーがスムーズにプレイできないタイミングが発生してしまったと塩川さんは話していました。


Fate/Grand Orderは4月27日にアップデートが行われたばかりですが、塩川さんは「サーヴァントの改修は一度で完璧までもっていかないといけないプレッシャーがある」とのこと。アップデートでは、当初はサーヴァントの宝具のみを新しく変える予定だったのですが、いろいろと追加していくうちにほぼ全面改修になったそうです。トークイベント会場では、新しくなった戦闘時のモーションの映像や……


宝具を発動した際の新しいモーションの映像が上映されました。アルトリアの宝具(必殺技)である「約束された勝利の剣 エクスカリバー」は、発動するとアルトリアが金色の光に包まれ……


「エクス……カリバー!」と叫びながら宝具を放ちます。会場では音声の不具合のためボイスが再生されず、川澄さんが生アテレコを行い、ファンからは大きな拍手が送られていました。


ギルガメッシュは、子ギルのモーションが豪華になりすぎたため、本体のモーション&ボイスも一新したそうです。


同じくアップデートで実装された、絆Lv.の引き上げについては、キャラクター設定を担当しているライターさんと協力して行ったとのことで、キャラクターが一番引き立つオリジナル概念礼装を考えて新しく追加したそうです。

ここで塩川さんから、夏頃にとても夏らしいイベントを開催予定と発表があり、会場限定で開発中の2種類のキャラクターの水着のラフイラストがお披露目されました。かわいい&セクシーなイラストで、塩川さんは「詳細をお楽しみに」と語っていました。


Fate/Grand Orderマチ★アソビ出展を記念して、全プレイヤーに聖晶石10個がプレゼントされています。さらに「会場に来た人にも何か特典を」ということで、ステッカー、SR/SSRキャラが描かれたスクエアカード型缶バッチセット、ルーラーTシャツが抽選でプレゼントされました。ステッカーはFate/Grand Orderのキービジュアルが描かれたもの。


ルーラーTシャツは胸元の十字架と、背中にイラストが入ったデザイン。


最後にキャスト陣からあいさつがあり、川澄さんはFate/Grand OrderだけでなくFate/Zeroも素敵な物語なので、イベントをきっかけにアニメも見てほしいと語り、Fateシリーズが今後もいろいろと展開するのでぜひついてきてほしいとコメント。種田さんは、Fate/Grand Orderを一ファンとして応援しつつ、Fate/Grand OrderをキッカケにFateシリーズを好きになる人が増やせるようにしていきたいと語っていました。


続いてufotable CINEMAのシアター1で開催された「クリエイタートーク」では、アニプレックスの金沢さん、クリエイティブディレクターの塩川さん、ゲームの広告・宣伝・広報やTwitterでの宣伝活動を行っているマーケティングディレクターの石倉さんの3名が登場。会場となったufotable CINEMAに集まったお客さんはほぼ全員がFate/Grand Orderをプレイしたことがあり、100名近いお客さんが集まり立ち見が続出するほどでした。


塩川さんと石倉さんは手や腕に赤い令呪を宿しての登場。「マスターレベルMAXの120に到達した人は?」という質問には、会場の2割ほどが挙手。実際にマスターレベル120まで到達するのは難しく、開発陣の2人もまだレベル117あたりだそうです。


開発やマーケティング担当の人たちは実際にゲームで遊んでいるのか?という質問に、塩川さんは「開発チーム一同、こわいほどゲームをやっている」と回答。デバック機などではなく私物のスマートフォンにゲームを入れていて、メンテナンス明けのタイミングなどは、メンテナンスに関わっていないスタッフがそわそわ待っていることもあるそうです。自分たちが楽しいと思えるゲーム作りを、ということでハマっている開発陣が多いと塩川さんは語っていました。石倉さんは、スタッフでマスターレベル110を超えている人はザラにいると明かし、意外に思われるかもしれないがスタッフもユーザー目線で純粋にゲームを楽しんでいるとコメント。もちろん召還は自腹で行っていると語っていました。

続いてはオススメサーヴァントを尋ねられると、石倉さんは力押しのBusterカードが好きで、メインはギル様、サポートは坂田金時推しとのこと。塩川さんは性能推しではなく、初めて引き当てた☆4サーヴァントのランスロットに入れ込んでいると語りました。配布サーヴァントは強いキャラクターを作ろうと企画しているとのことで、イベント限定の概念礼装は後で気づくと強いということがあるので、一度冷静にキャラクターを見てどう使えるか考えるのも楽しみのひとつと語っていました。


「Fate/Grand Orderの開発・プレイで最近大変だったことは?」という質問には、塩川さんはメンテナンス明けにスカサハの戦闘時の立ち方にバグが発生したことを挙げました。モーションデータが知らないところで一部が壊れていたことが原因だったそうで、緊急メンテナンスを実施して修正したとのこと。石倉さんは、「TYPE-MOON エース」の付録冊子「Servant Storage」全228ページの構成をすべてチェックしたことを挙げました。Fate/Grand Orderの世界観を表現するには、言葉がひとつ違うとニュアンスが間違って伝わることもあるため、スタッフが夜なべしてチェックを行ったそうです。

現在開催中のゲーム内イベント「Fate/Accel Zero Order」は、これまでで最もアクティブユーザーが多く、大盛況のイベントになっているとのこと。Fate/Zeroとコラボした理由は、「空の境界」を含め元々別タイトルとのコラボを企画していたところ、どこか腑に落ちないところがあり、「今ゲームをプレイしているお客さんが一番喜んでくれるのは何か?」と考えた結果、Fate/Zeroとのコラボを決定したのだそうです。イベントタイトルは、ある日おもむろに虚淵さんから送られてきたものだとのこと。


また、あわぎんホールで発表された夏の水着イベントのイラスト2種に加えて、会場限定で新たに開発中のイラスト1枚がお披露目され、現時点で3種類のキャラクターの実装を水着イベントで企画中であることが明かされました。

ゲーム各章をクリアするとゲットできる聖杯は、そろそろ溜まってきた頃合いだが一体何に使うのか?という質問に対して、塩川さんは「聖杯はサーヴァントの最大レベルを引き上げる用に実装予定」とコメント。レアリティが低くレベル70~80で止まってるキャラクターをレベル100まで上げたり、レベル90のキャラクターをさらに強くしたりなど、マスターの皆さんが好きなように使えるアイテムになる予定だそうです。機能自体は決まっていたもののなかなか説明するチャンスがなく今回のイベントで初公開できたとのこと。


キャストの川澄さん、種田さん、そしてアニプレックスの金沢さんがそろってイスカンダルを引き当てたということで、石倉さんも10連続召還にチャレンジ。しかし、残念ながら会場ではゲットならず。


お客さんも立候補で10連召還にチャレンジしましたが、こちらもイスカンダルをゲットできず。マチ★アソビ期間中に徳島のパワーがレアキャラを引き寄せてくれるかもしれないと期待が寄せられていました。


最後にルーラーTシャツをかけたジャンケン大会が行われました。ちなみにルーラーTシャツのデザインは石倉さんが行ったもので、トークイベントにもTシャツを着てきていました。


石倉さんはトークイベントなどの場に出ることがあまりなく、今回のトークイベントでゲームを支えているユーザーの姿を実感して、心が温まり嬉しくなったとコメント。リアルな場でユーザーの顔を見たことで、これからも長く頑張れる力をもらえたと話していました。塩川さんは「どうやったらゲームが楽しくなるか?」をずっと念頭に置いて、今後とも開発を行っていきたいと話し、大盛況の中トークイベントは幕を閉じました。

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in 取材,   アニメ,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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