セキュリティ

危険なUSB Type-C対応ケーブルへの対策としてソフトウェア側で修正へ

By Maurizio Pesce

PCを破壊する恐るべきType-CのUSBケーブルがちまたにあふれかえっているという現状に対して、USB規格の策定を行う業界団体のUSB 3.0プロモーター・グループが新たな動きをみせました。同グループは新たにUSB Type-C向けの認証プロトコルを設定することを発表し、非認証のケーブルや充電器は使用できないようになることが明らかになっています。

USB 3.0 Promoter Group Defines Authentication Protocol for USB T - kcentv.com - KCEN HD - Waco, Temple, and Killeen
http://www.kcentv.com/story/31706058/usb-30-promoter-group-defines-authentication-protocol-for-usb-type-c


2016年4月13日、USB 3.0プロモーター・グループはUSB Type-Cの認証規格を、暗号化ベースの認証に限定する方針であることを明かしました。このプロトコルを使用すれば、ホストシステムはUSBデバイスもしくはUSB充電器の安全性を確認してから、デバイスとのデータ通信や電力供給などを行えるようになります。これにより、認証を得ていない危険なUSB充電器などから端末を保護したり、危険なデータや身元のわからないデータをUSB経由でデバイスに転送することを防げたりするようになります。

例えば、旅行者が駅のターミナルで自身のスマートフォンを充電しようとした際、USB Type-Cの認証規格が採用されれば、見知らぬ土地でも安全性が保証されたUSB充電器を使って端末を充電できるようになるというわけです。

By Takashi Hososhima

「USBは端末の接続や充電用の規格として世の中に定着しています。USB Type-Cのエコシステムが成長していくことを手助けするため、我々は拡大するUSBインターフェースの保全性を保つ必要があると考え、認証規格の導入を決めました」と、認証規格導入の経緯について語っているのは、USB 3.0プロモーター・グループのブラッド・サーンダース氏。

新しいUSB Type-Cの認証プロトコルは、「粗悪なUSBケーブルやUSBデバイス、非承認のUSB充電器」から接続デバイスを守るため、USB Type-Cを製造するOEMに各対応製品に適切なツール備えさせるというものになります。

By José Fonseca

なお、USB Type-C認証プロトコルの重要な特徴は以下の通り。

・保証されたUSB Type-C対応の充電器やデバイス、ケーブルなどを認証するための標準プロトコルとなる
・USBデータバスもしくはUSB Power Delivery(100Wまでの給電を全てUSBケーブルで行うUSB規格)の通信チャンネルを認証をサポートするものとなる
・認証プロトコルを使う製品は、セキュリティポリシーを実装・実行されることになる
・暗号化のために128bitのセキュリティを採用
・国際的に採択された暗号化方式である、認定フォーマットやデジタル署名、ハッシュ、乱数生成といったものが用いられる

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
GoogleのエンジニアがUSB Type-C対応ケーブルを片っ端から品質レビュー、まともに動くのがどれなのか判明 - GIGAZINE

PCを破壊する恐るべきType-CのUSBケーブルがちまたにあふれかえる現状にGoogleエンジニアが怒りのAmazonレビューを連載中 - GIGAZINE

両面OKな新型USB端子「USB Type-C」コネクターの実機写真が登場、2015年にも市場へ投入 - GIGAZINE

両面どちらでも挿さる「USB Type-C」がAndroid端末でも採用される見込みであることをGoogleが明かす - GIGAZINE

AppleのUSB-C充電ケーブルに充電の不具合が判明、交換プログラムを実施中 - GIGAZINE

in セキュリティ, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.