両面どちらでも挿さる「USB Type-C」がAndroid端末でも採用される見込みであることをGoogleが明かす
Appleの新型ノートブック「MacBook」やGoogleのChrome OS搭載PC「Chromebook Pixel」など、最新のノートPCで軒並み採用され始めている新しいUSB規格が「USB Type-C」です。USB Type-Cの端子部分は裏表関係なく使用可能で、ポート側は従来の電源・USB・HDMIポートなどの役割を兼ねることができるという優れものなわけですが、Googleは今後Android端末にもこの「USB Type-C」を導入していく方針であることを明かしています。
Google: USB Type-C Coming to Android Phones in Near Future | Droid Life
http://www.droid-life.com/2015/03/11/google-usb-type-c-coming-to-android-phones-in-near-future/
Googleが発表したばかりの最新Chrome OS搭載PCが「Chromebook Pixel」です。このPCには2つのUSB Type-Cポートが搭載されているのですが、このポートがいかに重要なものであるかを、Chromebook Pixelの開発に携わった複数のGoogle社員たちが説明しています。
USB Type-C: A new standard for power, data and display - YouTube
電源やデータ転送、ディスプレイへの出力などに対する新しいアプローチ方法がChromebook Pixelでは取られています。
その新しいアプローチ方法というのは、このスリムなポート。
従来のUSBポートと大差ないものに見えますが、このポートからPCに最大100Wまでの電力を供給可能で、他にも4Kディスプレイに映像を出力したり、高速なデータ転送を行ったりすることも可能。
Googleのプロダクトマネジメント部門でディレクターを務めるアンドリュー・バウワーズさんは、「我々は多くの企業と協力する中で、新しい標準となるUSB Type-Cを考えつきました。これは、BluetoothヘッドセットのようにあらゆるPC上で高出力かつ高性能に動作できます」とコメント。
USB Type-Cではポートが従来のUSBポートよりもスリムになるので、デバイスのスリム化が可能になります。また、電源・HDMI・USBなど、さまざまなポートの役割をUSB Type-Cのポートひとつでまかなえるので、これまでPCに搭載されまくっていた複数の異なるポートも必要なくなります。
エンジニアのジェフ・ハヤシバさんいわく、USB Type-Cのコネクタ部分はより頑丈で強力なものに仕上がった、とのこと。
コネクタ部分は上下対称な設計になっているので、ユーザーがコネクタを挿そうとしても、「面が反対で挿さらない」といったことは起きません。
従来のUSBポートがコレ。
USB Type-Cポートはよりスリムかつコンパクトに仕上がっています。
ムービーのラストでは、Googleのアダム・ロドリゲス氏が「近い将来、ChromebookやAndroid端末でもUSB Type-Cを採用できるようになるでしょう」と述べています。
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