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Google写真管理サービス「Picasa」が終了、今後は「Googleフォト」に統合


Googleの写真整理・編集・共有サービスの「Picasa」が2016年4月末でサービスを終了し、2016年5月1日以降は写真管理サービスを「Googleフォト」に一元化することをGoogleが発表しています。

Picasa Blog: Moving on from Picasa
http://googlephotos.blogspot.jp/2016/02/moving-on-from-picasa.html


Picasaはもともと、Googleがブログサービス「Blogger」の写真機能拡充のために2004年7月に買収したもの。Googleは10年以上にわたってPicasaの開発を続けてきましたが、2015年5月に無料かつ容量無制限でiOS・Android・ブラウザから使える写真サービス「Googleフォト」をリリースしてから、Picasaの将来的なサービス継続について開発陣の間でさまざまな疑問が浮かんでいたとのこと。

Googleフォトのサービス提供が順調に行われていることから、GoogleはPicasaのサービスを終了して、写真保存サービスをGoogleフォトに統合することに決定しました。Picasaブログでは、Googleフォトの開発リーダーであるAnil Sabharwal氏が「2つの異なる写真管理サービスを別々に開発し続けるよりも、Googleフォトにまとめることで、より質のいいサービスをユーザーへ届けることができると信じています」とコメントしています。


Picasaのデスクトップ用アプリは2016年3月15日に配信終了予定で、以後はアップデート予定なしとなっています。PCにPicasaをインストール済みであれば、配信終了後もアルバムの閲覧・ダウンロード・削除は可能ですが、2016年5月1日からは新規アルバム作成・アルバム編集機能は使えなくなります。

Picasa - 写真を整理、編集、共有
https://www.google.com/intl/ja/picasa/


Googleフォトへの移行を進めるため、GoogleはPicasa終了までの間にユーザーが簡単に写真を取り出せるようにする仕組みを提供するとしています。例えばアルバム機能の「Picasa Web Albums」は、自動的にGoogleフォトに移行され、Picasaに保存していた写真やムービーをGoogleフォトアプリで閲覧・編集・共有できるようになるとのこと。また、「GoogleフォトはPicasaよりも検索機能や共有機能が強化されている」とSabharwal氏は語っています。

Googleフォトをどうしても使いたくないユーザーや、Picasaのタグ・コメント機能を使いたいユーザー向けには、Picasa Web Albumsデータにアクセスできる専用ページをGoogleが作成中とのこと。専用ページでは写真を閲覧・ダウンロード・削除が可能になる予定です。また、開発者向けのPicasa APIも5月1日以降は無効になる予定となっています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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