「劇場版 弱虫ペダル」とコラボした異色のロードレースが開催されたので会場に潜入して様子をうかがってきました


2015年8月28日に公開された「劇場版 弱虫ペダル」とカシオのデジタルカメラ「EXILIM EX-FR10」のコラボレーションモデル発売を記念した自転車レースイベント「劇場版 弱虫ペダルサイクルロードレース collaborated with GSR CUP」が2015年9月26日(土)に栃木県で開催されました。どうやら普通のロードレースとは違った雰囲気が楽しめそうで、さらにはアニメで田所迅の声を演じる伊藤健太郎さんと石垣光太郎を演じる野島裕史さんも参加するというイベントだったので、どんな様子になっているのか潜入して見てくることにしました。

劇場版弱虫ペダル サイクルロードレース collaborated with GSR CUPページ
http://gear.goodsmileracing.com/yowapedacyclerace/


会場に到着すると、ゲートにいきなり「劇場版 弱虫ペダル」のロゴを発見。当日の会場となったヒーローしのいサーキットは、宇都宮市中心部から車で約30分の距離にあります。


場内には弱虫ペダルのフラッグやバナー(横断幕)などが多く立てられて雰囲気は満点。


会場に参加者が集まり始めると、そこかしこに総北高校やら箱根学園やら京都伏見高校などの選手を見かけるようになりました。


「ヒーローしのいサーキット」は普段は自動車のレースが開催されるミニサーキット。今回は基本的に赤い矢印のショートカットコース(1周およそ900メートル)を使いますが、最上級クラスの「クリテリウム(チャンピオン)」は激坂区間を持つフルコースを走行します。フルコースになると長さは約1300メートルになるとのこと。


フルコースの最高地点からコースを見るとこんな感じ。斜度およそ10%はあろうかという激坂が上級ライダーを待ち構えます。


会場では、テントの前に人だかりができていました。その列の先に何があるかというと……


カシオのデジカメ「EXILIM EX-FR10」と弱虫ペダルのコラボレーションモデルがあったり……


各高校のチームジャージをモチーフにした限定品のモバイル用ポーチなどが販売されていました。


また、この会場のみの限定品となる弱虫ペダルコラボのスポーツウォッチが販売されていたりも。


さらに、CannondaleやBianchiとのコラボグッズや……


Tシャツなども。


小野田坂道レプリカのヘルメットなども、ファン垂涎のアイテムのはず。


ロードバイクのドロップハンドルの先端に取り付ける「バーエンドキャップ」のコラボ品もラインナップ。


総北高校モデル


箱根学園


そして、京都伏見高校のモデルがどんどん売れていました。


バーエンドキャップの横には、小野田坂道のfigmaも。


コップのフチにかけるタイプのフィギュアも用意されていました。


J Sportsのブースでは、総北・箱学・京伏・広島(呉南工業高校)のジャージが、通常価格の約1000円オフで販売中。


また、ばくだん焼本舗の移動販売車のブースでは……


コラボグッズのアクリルキーホルダーが販売されていました。


ばくだん焼きを入れる容器にも、総北や箱学のキャラクターがデザインされています。


こんな感じで会場はコラボグッズ一色といった感じ。そんな中、各種ケミカル製品をそろえる「和光ケミカル」は無料でチェーンの汚れを落とし、防錆潤滑剤を注油してもらえるケミカル・ニュートラルサービスのブースを開設していました。自転車に乗る人ならわかりますが、チェーンのメンテナンスを行うと走りが一気に軽くなるので、このようなサービスは非常にありがたいところです。


そんな感じで会場をウロウロしていると、珍しく木でできたサイクルラックにバイクが多く掛けられ、徐々に会場の雰囲気がヒートアップしていくのを感じます。


本格的なロードバイクに加え、ごく普通のママチャリで参加している人も。これも、小野田坂道のママチャリをリスペクトしたもののハズ。


そしていよいよコースでの走行が開始されました。もちろん、作品に登場するジャージに身を包んでいる人が次々と集まってきます。


・チームスプリント
当日は大きく分けて午前のスプリント系レースと、午後のエンデューロ(耐久)レースで構成されていました。まず開催されたのが、1チーム3~6名で6周を走ってタイムを競う「チームスプリント」。


この競技ではチームは1列になって走り、徐々に1人ずつコースから外れて最後は一人でゴールするルールになっています。いかにうまく隊列を組み、最終ライダーの体力を最後までうまく温存できるかが勝負の分かれ目となっているので、ライダーの能力に加えてチームワークの良さも重要。


こんな感じでチームで隊列を組みます。本当ならもっとタイヤが当たるスレスレまで近づいて空気抵抗を減らしたいところですが、チームの息がピッタリ一致しないと事故にもつながるので、無理は禁物。


コース上のあちこちでアニメさながらのバトルが繰り広げられます。


レースは5チーム×3レースで行われ、総合タイムで勝敗が決定します。参加者の中には、アニメ作品には関係のない本格的なチームもありました。


参加者の中には、実業団チームであるLinkTOHOKUの姿も。レースではゲスト扱いのエキシビション参加ということで順位はつきませんでしたが、実業団レベルになると全く別次元のタイムが叩き出されていました。よく見ると、一世代前の素材であるアルミフレームの自転車を使っている選手も。道具を使うスポーツなので機材(=自転車)も大事ですが、やはり最後はライダーの能力が大きくものを言うようです。


・声優陣と一緒に走れるフリー走行
朝一番の「チームスプリント」が終了すると、フリー走行の時間が設けられていました。この走行では声優の伊藤さんと野島さんが一緒にコースを走るということで、参加者の多くが楽しみにしていた模様。


その証拠に、コース上は参加者でほぼ埋め尽くされるという事態に。


・クリテリウム(ママチャリ・3周)
フリー走行の次には、個人戦である「クリテリウム」が開催されました。レースは4つのカテゴリに分かれており、最初はママチャリばかりが集まったレース。


しかしママチャリと侮ってはいけないようです。ロードバイクの2倍はあろうかという重量のママチャリですが、上り坂区間もぐいぐいと上っていました。


トップの選手がゴールイン。一見するとそのライディングポジションから「ドロップハンドル!?」と思ってしまいますが、実はロードバイクっぽいポジションを得るためにカゴを握って走っていたようです。よく見ると、ペダルもクリートで固定するクリップタイプに変更済み


・クリテリウム(レディース・6周)
男性ばっかりだったママチャリに続いて、今度は女性ばかりのレディースクラスがスタート。約50名もの女性ライダーが集まっており、普段の自転車レースではまず見ることのない光景でした。


がしがしとペダルを踏みつける参加者


体格的に不利な女性とはいえ、そのスピードはかなりのもの。遅い男性なら確実に置いていかれます。


優勝したのはBianchiのバイクに乗り、箱学・福富に扮したライダーでした。


・クリテリウム(アスリート・8周)
次いでは男性ばかりのアスリートクラス。初級者から中級者までが多く参加していました。


上位集団はかなりのスピード


優勝は、総北っぽいジャージを着たライダー。しかしよく見ると「Japan Cup」のジャージでした。


・クリテリウム(チャンピオン・10周)
午前の部の最後は、トップクラスのライダーによるチャンピオンクラスのレースでした。先述のように、このレースでは10%はあろうかという激坂がコースに組み込まれます。1回上るだけでも大変なのに、これを10回繰り返すと考えるだけでヤル気を削がれても仕方ないレベル。


ということでレースがスタート。なお、クリテリウムでは最初の周回はローリングスタートとなっており、1周目の最後に実際のレースがスタートする形がとられています。


集団になって激坂を上るライダーたち。さすがにこのクラスになると集団もあまりバラけずにレースが進んで行きます。


激坂の登りのあとは長い下り。当然スピードも一番乗っていました。


レース後半になると、さすがに集団もバラけ気味。激坂を上から写したこのアングルで見ると、いかに急斜面であるかが何となく感じられるハズ。


背中の「激坂」が何かを物語るようです……。


とにかく走りの迫力は別レベル。取材に訪れた編集部員は少しだけロードバイクをかじっているのですが、「これは自分にはムリだわ」と直感的に思い知らされるほど。


最後は、参加者とLinkTOHOKUのゲスト選手とのスプリント勝負で、1秒を切るゴール争いに会場は大盛り上がり。優勝した選手の衣装を見て「新開さまー!」と声援が飛んでいました。


会場では、作品に登場するブランドのバイクも多く見かけました。


・トークショー
午前のレースが終了したところで、伊藤・野島両名によるトークショーが繰り広げられました。お二人ともプライベートで自転車にハマりまくっているとのことで、トークショーの方もかなりの盛り上がり。壇上から見つけた御堂筋に扮した参加者の完成度の高さに触れ、野島さんが「さっきフリー走行で一緒に走ったんだけど、おれ、石垣のつもりで話しかけちゃったわ」と語った時に盛り上がりが最高潮になるという一幕も。


・表彰式
スプリント系レースが終わり、午前の部の表彰式が開催されました。チームスプリントで優勝したのは「メイドさん学科自転車部」のみなさん。


クリテリウム・レディースの優勝者は、箱学・福富 寿一に扮した野崎選手。このポーズに、会場からはひときわ大きな歓声が上がります。


しかしその後、例の「右手」を触られたり、岸神小鞠に太ももの筋肉を確かめられたり。


クリテリウム・アスリートの優勝者はPark Jung Un選手。このあとのシャンパンファイトが非常に華麗だったのが印象的でした。


そして最後に、クリテリウム・アスリートの表彰式。鳴子章吉と新開隼人が肩を抱え合いながら階段を登り始めると、会場からは「キャー!」という悲鳴にも近い黄色い歓声が上がります。


そしてシャンパンファイト。あちこちから「新開さまー!」という歓声が飛ぶという、普通のロードレース会場では見られない状況に突入していたのでした。


表彰式の後は、参加者が全員集まっての記念撮影が行われて午前の部は終了。


・会場で見かけたコスプレの人たち
もちろん会場には作品に登場するキャラクターに扮した参加者が多く集まっていました。こちらは小野田坂道と寒咲さんに扮したお二人。総北の制服までバッチリとコーディネイトしてるところに注目。


小野田が呉南の待宮、京伏の御堂筋と水田に囲まれました。特に御堂筋の再現度は高レベル。


こちらは女性陣。クリテリウム・レディースで表彰台に上った岸神、福富、待宮の3名です。


浪速のスピードマン、鳴子章吉の姿も。自転車がPinarelloではなくLOOKだったのが少しだけ残念でしたが、雰囲気はかなり出ています。


新開 隼人はどこに行っても人気者。あちこちで撮影を申し込まれ、「バキューンやってー!」のリクエストにもお応え。


指さしポーズをキメる東堂尽八。


「巻ちゃん」こと巻島裕介と新開隼人。ここでも「新開さま~!」と呼び声がかかっていました。


ド直球な総北コスプレ軍団もひときわ目立っていました。みなさん女性なのに、なぜかキャラの再現度がかなり高し。


こんな感じで、午前の部が終了後には会場で大撮影大会が自然発生。とにかく楽しそうな参加者の皆さんを見ていると、ガチンコの自転車レースとはまた違った楽しみ方があるのだとしみじみと感じさせられた瞬間でした。

・3時間耐久
午前の表彰式と記念撮影が完了した午後からは「3時間エンデューロ」が行われました。このレースでは「ソロ」「男女」「女子」の3カテゴリに分かれて周回数を競います。


順位を競う人から自分のペースでレースを楽しむ人まで、それぞれの楽しみ方があるようです。


当日はあいにくの曇り模様でしたが、時おり太陽の光が差し込むことも。


3時間エンデューロには、伊藤さんと野島さんの両名も参戦。


3時間エンデューロ・ソロの優勝は、104周を走った小田選手でした。9位に入ったゲストの伊藤さんと11位の野島さんと一緒にシャンパンファイト。


3時間エンデューロ・女子の優勝はPiacere Yama SOS団の皆さん。周回数は93周でした。


文字どおり、ぐびぐびっと「美酒に酔いしれる」という瞬間。


そして3時間エンデューロ・男女の優勝は「かねこれーしんぐ」のお二人。周回数はなんと115周と2位を6周も引き離してのブッリギリで勝利でした。


表彰式が終わり、当日のイベントは全て終了。いわゆるガチンコの「ロードレース」とは違った、和気あいあいとした雰囲気が楽しめるイベントになっていたのがとても印象的でした。


また来年も同様のイベントが開催されるかどうかは未定とのことですが、もし開催が実現された場合には今度は自分で出てみたくなった、そしてなにより参加者の皆さんを見ていると、早く家に帰って自分の自転車に乗ってペダルを漕ぎたくなってしまった、そんな思いに駆られたイベントでした。

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in 取材,  乗り物, Posted by logx_tm