取材

ドローンレースや講習会を体験できるドローンパイロットの祭典「DJI EXPO」に行ってきました


2015年8月1日(土)、都心から約1時間半のスキーリゾート地でドローンのファンイベント「DJI EXPO」が開催されました。会場では広大な敷地を活かしたドローン体験イベントや、国内でもなかなか見る機会のないドローンによる「ドローンレース」も開催されるということだったので、どんなイベントになっているのか見てきました。

DJI JAPAN EXPO EVENT
http://event.dji.com/japan-expo/

今回の会場となったのは、新潟県南魚沼市にある舞子スノーリゾートでした。上越新幹線「越後湯沢」駅からバス・タクシーで20分の位置にあり、東京都心部からでも約1時間半と意外なほど近い場所にあるリゾート施設でした。


会場に着くと、アーチの前では南魚沼市のPRゆるキャラ「こめつぐ君」が参加者をお出迎え。


会場となった舞子スノーリゾートは、その名の通り冬になるとスキーリゾートとして多くの人が詰めかける場所ですが、夏になるとその敷地を活かしてドローンが楽しめるというわけです。今回のDJI EXPOには約500名の申し込みがあったそうで、実際の会場にも多くの参加者が訪れていました。


当日の会場では、誰でも自由にドローンを飛ばせる「Free Fly Zone」や、実際にドローンを使ったレースを行う「Drone Race」のエリアが設けられていたり、ドローン初心者やこれからドローンを飛ばそうという人を対象に座学と実機体験ができる「New Pilot Experience」を受講できるようになっており、ビギナーからエキスパートまで楽しめるようになっていました。

By DJI Facebook

Free Flyゾーンを訪れてみると……


冬は真っ白な雪に覆われるゲレンデが、この日は芝で覆われた広大なドローンフィールドになっていました。


参加者は自分のドローンを持ち込んだりして、それぞれの楽しみ方をしていたのが印象的。


会場を歩いていると、なぜか電気自動車の「テスラ モデルS」が展示されており、実際に参加者が試乗を行う姿も見られました。尋ねてみるとこのイベントのために都心から車を走らせてきたとのこと。電気で動く乗り物つながりということなのかもしれません。


そしてFree Flyゾーンのすぐ横にあるDrone Raceエリアにやってきました。海外では着実に広がりを見せているドローンレースが国内でも実際に行われて見学もできるということで、多くの参加者や見学者が集まっていました。


この日のレースフィールドはこんな感じ。地面に置かれたスタートラインをスタートしたドローンはまずゲートをくぐり、2本立てられた旗の周りを先に3周した方の勝利というルールとなっています。今回はシンプルなコース設定ですが、屋内で開催される場合はもう少し複雑なコースになることもあるそうです。


ほとんどのパイロットが立っていた位置からコースを見るとこんな感じ。それにしても、このような広大な場所で思う存分ドローンを飛ばせるというのは実に魅力的な環境です。


ゲートにはタイム計測器も設置され、かなり本気な雰囲気も漂っていました。


そしてこの日のレースでは、1位から3位に入ったパイロットには商品が用意されていました。優勝者には、5キロ1万円というおいしいお米「天空」と日本酒の「八海山」、2位にはAmazonの商品券とDJI手帳に八海山、そして3位にはムック「ドローン空撮入門」と八海山が、それぞれ贈呈されることになっています。


スタート位置につくパイロットとそのドローン。イベントそのものはDJIが主催するものでしたが、レースへの参加はどのメーカーの機体でももちろんOK。中には、海外で使われているバリバリのレーシングドローンを持ち込む人の姿もありました。その驚異的なフライトの様子は後半のムービーで。


丘の上からは、暑い中でレースの様子を見守る「こめつぐ君」の姿。この日は見事に晴れ渡って気温もぐんぐん上昇したのでこめつぐ君には大変ですが、絶好のドローン日和りでした。


ファンやレース仲間が見守るなかでレースがスタート。


「空撮ドローン」というイメージからは意外なほどの勢いで飛びまくるDJI Phantom 2。当日はフィールドの奥からパイロット側に向けて少し強めの風が吹き続け、ドローンを飛ばすにはやや難しいコンディションで、激しいクラッシュが起こることもありましたが、皆さん楽しそうにレースを繰り広げていた様子でした。


2台のDJI Phantom2が激しいデッドヒートを繰り広げるレースも。見ていて本当に手に汗握る瞬間が何度もあり、思わず「おおっ!」と声に出してしまうこともありました。


そんな中、一種異様な雰囲気を放っていたのがこの機体。カーボンファイバー製のフレームにハイパワー仕様のモーターを搭載した完全レース仕様のドローン「Lumenier QAV250」で、ヨーロッパでも実際にドローンレースで使われているものとのこと。


不必要な部分をそぎ落とし、飛ぶために必要なものだけを搭載した機体で、機体重量も非常に軽く仕上がっているとのことです。


そんな機体を駆ってレースに挑んだのが、国内ドローンレースの代表格ともいえる岡聖章(たかふみ)選手と高橋亨(とおる)選手の2名のパイロット。


両者は午前の部のレースで決勝戦に残り、優勝をかけてファイナルに挑みました。その様子は以下のムービーで見ることができますが、レース機だけが可能な脅威の機動と、それを操るテクニックは必見です。

「DJI EXPO」で開催されたドローンレースで完全レース機が見せる驚愕の機動 - YouTube


ということで、午前の部の優勝は岡選手でした。両名はドローンの世界ではもちろんながら、ラジコンヘリの世界でも中心的な人物だそうです。


特に岡氏はラジコンヘリのアクロバット部門で日本一にも輝いた実績を持つパイロット。以下の動画でもそのフライトの一端を見ることができますが、はっきり言って何が起こっているのか全く理解できないレベルですごすぎです。

岡聖章選手 3DX-Japan 17-year-old Takafumi Oka & his T-REX 700 - YouTube


なお、午後の部でも両者による決勝戦が行われ、高橋選手が岡選手を破って優勝に輝きました。うまい具合に割り込んできた「こめつぐ君」とそろって入賞者で記念撮影。


こめつぐ君、手に高橋選手のドローンを持って写真に収まるという貴重なショット。なかなかサービス精神旺盛なようです。


会場でレースを運営していた日本ドローンレース協会の黒田代表は、「このような最高に楽しいドローンによるレースを日本でも広げていきたい。今は関東が中心になっている部分はありますが、今後はメーカーなどと力をあわせて日本じゅうでこのようなイベントを進めていきたいと思っています。今回のような場に積極的に参加することで輪を広げ、将来的には法改正が行われてカメラの映像を見ながらレースするFPVレースが開催できるようにアピールしていきたいと考えています」と展望を語っていました。

Japan Drone Championship | スタートアップコミュニティ creww


New Pilot Experienceの講習会場にも少し潜入。講習そのものは、DJIの代理店であるセキドが担当していた様子。


当日は合計3回の講習が開催され、潜入した2回目には30名程度が参加。子どもから意外と年配の人まで、幅広い参加者がいたのに少しビックリしました。


講習の内容はDJIが提供しているプログラムに沿って行われ、実際に買ってきたドローンの開封からセッティング、初期設定やアプリの操作、そして飛行時の注意事項などが解説されていました。


講習の後には外に出て、実際にドローンを飛ばしてみる体験フライトが実施されました。ドローンに触ったことがない人には、なかなか貴重な機会です。


スタッフのサポートを受け、フライトを楽しむ姿があちこちで見られました。


こんな感じで、会場ではドローンを中心とした和気あいあいとした雰囲気が漂うイベントとなっていました。何かと世間を騒がすこともあるドローンですが、基本的なルールさえ守っておけば実に楽しくて便利な道具になるはずなので、今後の展開に思わず期待してしまいそうなドローンイベントとなっていました。

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