Windows 10の起動時間やディスク占有量などをWindows 7/8.1と比較するとこうなる
リリース直後から世界中の人にインストールされ好調な滑り出しを見せた「Windows 10」について、起動時間やシステム容量やメモリ消費量など「基礎的な性能」が、Windows 7や8.1などの既存OSと比べてどう進化しているのかをArs Technicaが調べています。
Faster booting, smaller footprint make Windows 10 an easy upgrade for old PCs | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2015/07/faster-booting-smaller-footprint-make-windows-10-an-easy-upgrade-for-old-pcs/
◆Windows 7との比較
Dell Latitude E6410とHP Stream Miniを使って、Windows 10とWindows 7のディスク占有量を比較するとこんな感じ。グラフのオレンジ色はWindows 7をクリーンインストールした場合、緑色はWindows 7でWindows Updateをすべて完了させた状態、青色はWindows 10をインストールしてWindows Updateを完了させた状態を表しています。アップデート済みのWindows 10が占有する容量は20GB以下と、Windows 7よりも少なくなっていることが分かります。
Dell Latitude E6410を使ってアイドル状態でのメモリ消費量を比べると、Windows 10の方がWindows 7よりもメモリ消費量が小さいことが分かります。
Dell Latitude E6410とHP Stream Miniを使って起動時間を測定するとこんな感じ。HDDのDell Latitude E6410、SSDのHP Stream MiniともにWindows 10の方がWindows 7よりも起動時間が大幅に短くなっています。
◆Windows 8.1との比較
Dell XPS 13とHP Stream 11を使ってシステム容量を比べると、Windows 10の方がWindows 8.1よりもデータ占有量が大幅に少ないことが分かります。
HP Stream Miniを使ってWindows 8.1 with Bingとのシステム容量を比べると、Windows 10は15.5GBとなり、クリーンインストール状態のWindows 8.1 with Bingとほとんど同じ。
Dell XPS 13とHP Stream 11を使って起動時間を比べると、Dell XPS 13では起動時間は長くなっていますが、これは初期設定で有効化されている高速スタートアップが原因です。
HP Stream Miniでも起動時間は同様の結果です。
アイドル時のメモリ消費量は、Dell XPS 13では変わらず、HP Stream 11ではWindows 10の方が少ないという結果になりました。
新しいブラウザ「Microsoft Edge」やパーソナルアシスタント「Cortana」や顔認証機能「Windows Hello」などの革新的な新機能ばかりに目が行きがちですが、Windows 10はシステム容量や起動時間など基礎的な部分のブラッシュアップも確実に実行されているようです。
・おまけ
Windows 10は2015年7月29日のリリースから24時間のうちに1400万台のPCにインストールされたことをMicrosoftは発表しています。
新しいWindowsのリリース時には恒例のお祭り騒ぎとなりました。
なお、Microsoftのサティア・ナデラCEOは、Windows 10リリースで沸き返るアメリカや日本や中国などの巨大市場ではなく、アフリカ・ケニアでWindows 10リリースの瞬間を迎えました。
Satya Nadella celebrates Windows 10 in Kenya - YouTube
Windows 10では「世界中のコミュニティがつながりコンピューティング体験できる」という大きなテーマが掲げられています。ナデラCEOはあえて電気やインターネット回線などのインフラ整備が整っていない地で歴史的な瞬間を迎えたことで、Windowsを通じたコンピューティング体験を世界中に広げるという決意を表明したと言えそうです。
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